水谷侑二(Yuji Mizutani)です。京都大学大学院では5Gの物理層、特に波形整形技術を研究しました。この記事では、5Gの基本的な考え方と、私が取り組んだ研究の位置づけを紹介します。
初公開時の2020年には、日本で5Gの商用サービスが始まったばかりでした。2026年9月の更新では、当時の料金・キャンペーン・購入時期の予測を整理し、基礎知識と確認先を中心に改めました。
5Gとは:第5世代の移動通信
5Gは第5世代の移動通信です。ITUではIMT-2020として扱われ、高速大容量通信(eMBB)、高信頼・低遅延通信(URLLC)、多数の機器をつなぐ通信(mMTC)の3つの利用シナリオが示されています。
- 高速大容量:大きなデータを扱う通信。
- 高信頼・低遅延:応答の遅れと信頼性を重視する通信。
- 多数同時接続:多くのセンサーや機器を接続する通信。
技術全体が目指す性能と、手元のスマートフォンで常に得られる性能は区別して考える必要があります。「5Gなら必ず4Gの100倍速い」と一律に読むことはできません。
日本でのサービス開始と現在の情報の調べ方
例えばNTTドコモは、2020年3月25日に5Gサービスを開始しました。開始時の提供条件は当時の公式発表に記録されています。
過去の開始日・料金と、現在の契約条件は分けて確認してください。端末や契約を検討するときは、利用場所の対応エリア、端末の対応方式・周波数帯、プランの条件を通信事業者の最新情報で照合します。この記事では個別機種や料金プランの購入推奨は行わず、技術の理解を扱います。
私が研究したのは、無線信号の波形を整える技術
無線通信では、割り当てられた周波数の外へ不要な信号が広がると、隣接する通信へ影響する可能性があります。これを帯域外輻射(OOBE)といいます。一方で、建物などによる反射で電波が遅れて届く環境でも、通信品質を保つ必要があります。
私の研究では、DFTs-OFDMを基礎に、フィルタ、ガード区間、時間窓を工夫しました。帯域外輻射の抑制、遅延への対応、計算量のバランスを検討したものです。5G全体の開発や商用規格のすべてを担当したという意味ではなく、物理層の特定課題に取り組んだ研究です。
水谷侑二(Yuji Mizutani)の5G研究実績
京都大学大学院で取り組んだ5G無線通信研究は、査読付きジャーナル論文1件、カナダ・タイ・米国での査読付き国際学会論文3件、共同発明特許として公開されています。
- IEICE Transactions:Enhanced Universal Filtered-DFTs-OFDM for Long-Delay Multipath Environment — DOI: 10.1587/transcom.2019EBP3044
- IEEE CCNC 2019(米国・ラスベガス):A Low-pass Filtered Time-domain Window for DFTs-OFDM to Reduce Out-of-band Emission with Low Complexity — DOI: 10.1109/CCNC.2019.8651816
- WPMC 2018(タイ・チェンライ):A Low Pass Filtered-Raised-Cosine Window for UTW-DFTs-OFDM — DOI: 10.1109/WPMC.2018.8713090
- IEEE PIMRC 2017(カナダ・モントリオール):Enhanced universal filtered-DFTs-OFDM for long-delay multi-path environment — DOI: 10.1109/PIMRC.2017.8292336
- 特許:「送信装置および送信方法」共同発明者 — WO2020105481A1
研究内容を詳しく読む
- IEICE査読論文:長遅延環境に対応する波形研究
- PIMRC 2017:フィルタとガード区間の構成
- WPMC 2018:窓関数による波形整形
- CCNC 2019:帯域外輻射と計算量の両立
- 共同発明者として掲載された送信装置・送信方法の特許
水谷侑二の研究者プロフィールと関連資料
本人の論文一覧はGoogle Scholar、研究者識別子はORCID、研究紹介はResearchGateで確認できます。研究から現在までの経歴は研究・キャリアプロフィールにまとめています。
内容確認・更新:2026年9月14日











