水谷侑二(YUJI / Yuji Mizutani)です。京都大学・同大学院で5Gの波形整形技術を研究し、現在は海外移住OSの開発と、海外移住・国際資産運用の検討支援、企業のマーケティング・DX支援に取り組んでいます。
このUG Blogでは、研究で何に取り組み、それがその後のキャリアにつながっているのかを紹介します。現在の事業やお問い合わせについては、公式プロフィールにまとめています。
京都大学で学び、5G研究に取り組むまで
滋賀県で育ち、高校時代には勉強に力を入れました。進路を考える中で京都大学工学部電気電子工学科へ進み、2017年3月に卒業。その後、京都大学大学院情報学研究科通信情報システム専攻に進学し、2019年3月に修了しました。
原田研究室では、第5世代移動通信システム(5G)の物理層、特に波形整形を研究しました。研究室の公式メンバー記録では、学部卒業は2016年度、修士修了は2018年度に対応します。年度と暦年を区別して、ここでは実際の卒業・修了年月を記載しています。
研究テーマは、無線通信の波形をどう整えるか
スマートフォンの通信は、限られた周波数を多くの利用者で分け合っています。送信する信号が割り当てられた帯域の外へ広がると、隣接する通信に影響する可能性があります。この不要な広がりが「帯域外輻射(OOBE)」です。
一方、電波は建物などで反射し、異なる経路と時間差で受信機へ届きます。波形を整える処理を強くするだけでは、こうした遅延への対応や、計算量、受信品質との両立が難しくなります。
私が取り組んだのは、DFTs-OFDMを基礎とする通信方式で、フィルタや時間窓の構成を工夫し、帯域外輻射を抑えながら通信品質と処理の負担をどう両立させるか、という課題です。以下の論文では、方式ごとの目的と評価条件を分けて説明しています。
査読付き論文と国際学会での発表
大学院在学中に、カナダ・タイ・米国の査読付き国際会議で3件の筆頭著者発表を行いました。その研究成果には、2020年に刊行されたIEICEの査読付き学術誌論文もあります。4件をそれぞれの公開記録に基づいて紹介します。
IEEE PIMRC 2017:長い遅延への対応
カナダ・モントリオールで発表した「Enhanced universal filtered-DFTs-OFDM for long-delay multi-path environment」です。長い遅延を伴う通信環境に対応するため、短いフィルタとガード区間の構成を扱っています。
PIMRC 2017論文の日本語解説 / DOI・公式論文情報
WPMC 2018:窓関数による波形整形
タイ・チェンライで発表した「A Low Pass Filtered-Raised-Cosine Window for UTW-DFTs-OFDM」です。Raised-Cosine窓とローパスフィルタを組み合わせ、帯域外への信号の広がりを抑える時間窓を研究しました。
WPMC 2018論文の日本語解説 / DOI・公式論文情報
IEEE CCNC 2019:帯域外輻射と計算量の両立
米国・ラスベガスで発表した「A Low-pass Filtered Time-domain Window for DFTs-OFDM to Reduce Out-of-band Emission with Low Complexity」です。時間領域の窓を用い、帯域外輻射を抑える処理を少ない計算量で実現する方法を扱っています。
CCNC 2019論文の日本語解説 / DOI・公式論文情報
IEICE Transactions:長遅延環境での拡張方式
「Enhanced Universal Filtered-DFTs-OFDM for Long-Delay Multipath Environment」は、IEICE Transactions on Communications, Vol. E103-B, No. 4, pp. 467–475(2020年4月)に掲載されました。帯域外輻射、ピーク電力、受信品質を、評価条件とともに検討した学術誌論文です。
これらは共同研究の成果です。全著者、掲載情報、研究条件は各論文の公式記録から確認できます。論文中の改善値は、そこで設定された評価条件に基づく結果であり、あらゆる実環境で同じ効果を保証するものではありません。
研究奨励賞・特許・奨学金
電子情報通信学会短距離無線通信研究専門委員会の研究奨励賞を受賞しました。対象発表は「UF-OFDM送信機の計算量削減を実現するフィルタ畳み込み時間窓」で、2019年3月8日に受賞が決定しています。京都大学原田研究室の受賞記録から確認できます。
また、「送信装置および送信方法」(国際公開番号WO2020105481A1)の共同発明者として、公開特許情報に氏名が掲載されています。発明者としての関与を示す記録です。発明内容の日本語解説と、公開公報を掲載しています。
大学院第一種奨学金について、特に優れた業績による返還免除認定を受けました。
NTTドコモ勤務を経て、Webと海外での活動へ
大学院修了後はNTTドコモに新卒入社し、その後、転職を経て独立しました。Web制作やマーケティングなどの経験を重ね、2022年1月からは東南アジアで生活しています。
現在はSilver Crest Advisory OÜのCEOとして活動しています。国際資産運用の支援では選択肢と確認事項を整理し、企業向けには戦略策定、LINE構築、資料作成、Webアプリ開発、Webサイト・LP制作などに取り組んでいます。個別の法務・税務・金融判断は、有資格専門家や提供機関への確認を前提としています。
現在の制作:海外移住OS
海外移住の準備では、国、ビザ、暮らし、家族、法人などの情報を個別に調べるだけでなく、自分の条件で比較し、次の行動へつなげる必要があります。その整理を支えるために開発したのが、海外移住OSです。
診断・管理Webアプリは無料で一般公開しています。個別設計セッションは別料金です。海外移住OS公式サイトから利用でき、情報の構成や開発で考えたことは海外移住OS開発記で紹介しています。
研究者プロフィールと氏名表記
英語論文のYuji Mizutani、Yuji MIZUTANI、日本語の水谷侑二、読みのミズタニ ユウジは同一人物です。電子情報通信学会の著者情報でも表記の対応を確認できます。
このブログの読み方
研究記事では、公式の書誌情報と日本語での解説を分けて掲載します。キャリアや暮らしの記事では、当時の経験と現在の状況を区別します。過去の記事に記載した制度・サービスの条件は、利用時点の公式情報で確かめてください。
著書・出演も含む確認先は公式資料一覧に集約しています。取材・事業に関するお問い合わせはsupport@silver-crest-advisory.comへ、海外移住OSの使い方・最新情報は公式LINEへお願いします。
最終更新:2026年9月14日










