よくされた質問7選
はじめに本記事の結論を書かせていただきますね。
- 「何でエンジニアになろうと思った?」
- 「何でこのタイミングで今の会社を辞めようと思った?」
- 「なぜうちの会社?」
- 「(オリジナルサイトについて)どのような工夫をして作った?」
- 「(プログラミングについて)今どういう勉強をしている?」
- 「あなたの転職活動で重要視していることは何?」
- 「将来のビジョンはある?」
私のエンジニア転職活動
私は2019年11月から12月25日のクリスマスの日に内定をいただくまでの間、Webエンジニアを目指して、転職活動を行なっていました。
転職サイトはWantedlyを使用して、45社のベンチャー企業にエントリーをし、45社のうち20社ほど返信がありました。
20社のうち12社とカジュアル面談を行い、最終的にその中でさらに興味を持った6社の選考に進みました。
その結果、3社のWeb系自社開発企業様から内定をいただき、転職活動を無事に終えました。
6社と聞いて少ないと感じる人がいるかもしれませんが、この6社の面接で質問されたことはほとんど似通っていたので、他の会社もかなりの確率で同じことが問われるでしょう。
エンジニア転職の選考フロー
だいたいの企業の選考フローは次の通りです。
- カジュアル面談(Wantedlyの場合)
- 書類選考(履歴書と職務経歴書の提出)
- 面接1〜2回
- 最終CEO面接
- 正式オファー
私の経験的には、2の書類選考がない会社が半分ほどありました。
面接回数はカジュアル面談を除けば、2回で終了する会社が多かったです。
そして、正式オファーをいただいた後は、内定先からメールで「オファーレター」が届くので、それに合意する形で返信すれば、晴れて正社員となります、
よくされた質問7選と、回答時に意識すべきポイント
ここからは、カジュアル面談や面接時によく質問された内容と、それに対して回答するにあたって意識すべきポイントをまとめていきます。
Q. 何でエンジニアになろうと思った?
質問の意図
中途半端な気持ちでエンジニアになろうとしているのか、それとも明確な目的を持って目指しているのかを見極めるための質問です。
エンジニアという職業は、日々技術がアップデートされ、毎日勉強をしながら仕事をしていくスタイルになるため、いい加減な気持ちでは務まりません。
この質問に対する回答次第で、面接官はマインドの観点から、あなたがエンジニアとしてやっていけそうかどうかを判断します。
回答時に意識すべきポイント
この質問は、面接官が「あなたのエンジニアになりたい気持ちの大きさ・真剣さ」を見極めるものです。
そのため「稼げそうだから」「これからのためにスキルを身に付けたいから」というエンジニア以外でも成り立つ理由ではなく、「ものづくりが好きだから」「世の中に存在するあらゆるアプリケーションの根幹を支えるやりがいのある仕事だから」「自分が作ったものが直接ユーザーに価値として提供できるから」というように、エンジニアならではの魅力を熱く伝えましょう。
Q. 何でこのタイミングに転職?
質問の意図
今勤めている会社を適当な気持ちで辞めるのか、それとも明確な理由やビジョンを持って辞めるのかを見極めるための質問です。
回答時に意識すべきポイント
この質問は、面接官が「あなたが会社をすぐ投げ出してしまう気概のない人なのか、明確なビジョンを持った向上心溢れる人なのか」を見極めるものです。
そのため、今会社を辞める理由としては、「今の会社の人間関係が好きではなくて…」「今の仕事に向いていなくて…」というネガティブな回答ではなく、「スピーディにプロジェクトを遂行できる機動力に魅力を感じたから」「ものづくりが好きな性格を生かして、エンジニア業界で貢献していきたいと思ったから」というような前向きな理由を回答するようにしましょう。
とにかく、いい加減に会社を辞める人だと思われないために、自分には会社を辞める「前向きな理由」と「将来のビジョン」があるんだと面接官に思わせることです。
Q. 多くの会社がある中でなぜうちに応募してくれた?
質問の意図
適当に応募しまくっている人なのか、それとも自分たちの会社の理念やビジョンにしっかり共感をしてくれている人なのかを見極めるための質問です。
エンジニアは、その辺の企業におけるただの事務作業ではなく、ユーザーに直接価値を提供するものづくり(アプリケーション制作)です。
そのため、会社側としては「会社の理念」や「目指している世界観」「自社のサービス」に共感をしてくれていない人はきっと長続きしないし、いいものが作れないと判断します。
回答時に意識すべきポイント
この質問は、面接官が「あなたが自社のサービスに本気でコミットしたいと思っているのかどうか」を見極めるものです。
そのため、「会社の理念」「将来のビジョン」「会社のサービス内容」をしっかり理解して、どのあたりに共感を持ったのかを具体的に説明できるようにしましょう。
最もポイントが高いのは、事業内容に共感しすぎて、その会社の「課題」や「将来のサービス展開」に関して、面接官とディスカッションできることです。
これができれば、ほぼ間違いなく内定が決まります。
なぜなら、このディスカッションタイムこそ、面接官が最もあなたと一緒に働くイメージを持つことができるからです。
Q. (オリジナルサイトについて)どのように工夫して制作した?
質問の意図
プログラミングスクールやチュートリアルの最終課題を流用しているだけの人なのか、それとも自分なりに工夫を凝らしている人なのかを見極めるための質問です。
これもかなりの頻度で質問されました。
やはり、面接時に持っていく自分のオリジナルサイトの質が、あまりにもスクールやチュートリアルの最終課題に毛が生えた程度だと、面接官に自分の本気度が伝わらず悪印象となってしまいます。
エンジニア転職にかける「本気度」をこのオリジナルサイトの質や工夫で問われることになります。
回答時に意識すべきポイント
この質問は、面接官が「あなたがいい加減な気持ちでエンジニア転職に挑んでいないかどうか」を見極めるものです。
たまに、ポートフォリオサイトを持って行かずに「エンジニアになりたいです」と面接に望む人がいるそうですが、その人たちは論外です。
自分のエンジニア転職にかける「想い」や「本気度」を面接官に伝えるためには、言葉だけでは不十分であり、成果物として示す必要があります。
そのため、スクールやチュートリアルの最終課題で制作したものとは別に、オリジナルサイトを制作しましょう。
そして、そのオリジナルサイトは「どのような人をターゲットとしたか」「コーディングをする上で工夫したポイント」「デザインをどのようにこだわったか」を説明できれば完璧です。
Q. (プログラミングについて)今どういう勉強をしている?
質問の意図
「継続的にプログラミングを勉強している人なのかどうか」と「筋のいい勉強方法をしているかどうか」を見極めるための質問です。
先ほどもお話ししましたが、エンジニアは常に勉強しながら業務に取り組む必要がある職業です。
そのため、普段から「プログラミングを継続的に勉強すること」と「効率よく最新情報を取り入れていくこと」の2点は、エンジニアとして採用するにあたり重要なポイントとなります。
回答時に意識すべきポイント
この質問は、面接官が「あなたがいかに早く効率的にプログラミングの最新情報にキャッチアップできるかどうかのポテンシャル」を見極めるものです。
そのため、アピールすべきは「毎日継続的に勉強をしっかりしていること」と「自分が実践している具体的な勉強方法」です。
例えば「一日3時間は、自分が欲しいと思うサービスをベースにオリジナルサイト制作を通して、アウトプットしながら勉強しています。」というように、どのくらい勉強していて、どのような勉強方法をしているのかを具体的に伝えましょう。
Q. あなたの転職活動で重要視していることは?
質問の意図
「自社にカルチャーフィットしているかどうか」を見極めるための質問です。
この質問への受け答えも合否を左右するほど重要です。
どこの会社でも同じことですが、特に従業員数が数十人から数百人の規模が小さいベンチャー企業では、このカルチャーフィットを重視します。
なぜなら、人数が少ないが故に、その人の思想や行動がそのまま会社のサービスに直結するからです。
回答時に意識すべきポイント
この質問は、面接官が「自社の雰囲気やサービス作りに向いているかどうか」を見極めるものです。
そのため、会社のHPで徹底的に「企業理念」や「将来のビジョン」「サービスでこだわっている部分」などを調査しておき、自分の思想ややりたいことといかにマッチしているかをアピールしましょう。
「自分もこういう未来を思い描いていました」「自分がユーザーに価値提供したいと思っていたサービスが、御社にあった」など、自分と会社が見ている未来は同じなんですよアピールを積極的にしましょう。
Q. 将来のビジョン・キャリアプランはある?
質問の意図
「目先のことだけではなく長期的な目線で物事を考えられるかどうか」を見極めるための質問です。
なんとなく今をいきている人、なんとなく転職活動をしている人よりも、しっかりと自分の将来のビジョンと根拠を持って行動している人の方が、会社の未来を一緒に考えていけそうですよね。
また、中にはうっかり口が滑って、「独立してフリーランスになりたい」「起業したい」という人がいるので、そのような人を取り除くためでもあります。
採用コストや育成コストがかかるため、早く辞められては会社側にはデメリットしかないわけです。
そのため、このような質問をしてしれっと聞き出そうとしますので、本音がそうであっても「独立したい」というニュアンスは心の中にしまっておきましょう。
回答時に意識すべきポイント
この質問は、面接官が「あなたが長期的なビジョンを持てる人かどうか」「早く会社を辞めてしまわない人かどうか」を見極めるものです。
そのため、「今の事業をグローバルに展開させていきたい」「会社内で初めはプレイヤーとしてガリガリコードを書き、将来的にはディレクターになって大きな仕事がしたい」など、あくまで将来のビジョンを具体的に伝えつつ、会社目線に立っていかに貢献していくかという形で答えるのが最も効果的でしょう。
まとめ
上記の質問にしっかり答えられるようにするのはもちろん、コミュニケーションを行う上で、いかに「この人ととなら一緒に働ける!」と思わせるかどうかが全てですね。
最後に、もう一度質問をまとめておきますね。
- 「何でエンジニアになろうと思った?」
- 「何でこのタイミングで今の会社を辞めようと思った?」
- 「なぜうちの会社?」
- 「(オリジナルサイトについて)どのような工夫をして作った」
- 「(プログラミングについて)今どういう勉強をしている?」
- 「あなたの転職活動で重要視していることは何?」
- 「将来のビジョンはある?」
今回の内容については以下の動画でも解説しているので、ぜひご覧ください^^