結論
- 自分が成し遂げたい大きなゴールを毎日のミッションレベルまで細分化し、毎日小さな成功体験を得る
- 【科学的根拠】小さな成功体験を繰り返すことで脳の報酬系が強化され、快楽を得やすくなるから
努力を継続させるためのコツとは
今回説明する方法は全てに適用できる
勉強したり、作業したりするということは、皆さんの中に何か成し遂げたい大きな目標があると思います。
「憧れの第一志望校に入学する!」「月収100万円を達成する!」「YouTubeで収益化する!」「簿記1級に合格する!」など、皆さんがお持ちの大きなゴールは様々だと思います。
ただ、これらのゴールはそれぞれ勉強することも、達成難易度も全く異なりますが、全てにおいて共通しているのは、「努力を継続しなければ達成することができない」ことです。
当たり前のことですが、だからこそ今回説明する方法が全てに適用できるのです。
大きなゴールを小さく細分化し、小さな成功体験を繰り返し経験する
大きなゴールは小さなゴールに細分化すべし
努力を継続させるためには、大きなゴールを見るのではなく、目の前にある小さなゴールを常に目指してください。
「それはそうなんじゃないか」と思う人がいるかもしれませんが、これを普段から意識して、計画まで立てられている人はそれほど多くないです。
先ほど紹介した「憧れの第一志望校に入学する!」「月収100万円を達成する!」「YouTubeで収益化する!」「簿記1級に合格する!」などは大きなゴールだと言えます。
それでは、小さく細分化するとはどういうことかを「憧れの第一志望校に入学する!」を例に説明していきます。
受験勉強をしていく上で、この最終的な大きなゴールである第一志望校ばかりを意識していると、大学合格という報酬が未来にありすぎてモチベーションを保つのが非常に難しくなります。
そのため、まずこの「第一志望校合格」という大きなゴールを小さく細分化していき、最終地点まで続く道に小さなゴールをたくさん設定します。
つまり、例えば次のような順番でこの「第一志望校合格」という大きなゴールを小さなゴールに分解していきます。
「第一志望校に合格する」→「数学、英語、国語、理科、社会を頑張る」→「それぞれの科目でセンター試験で8割、二次試験で6割」→「受験日までに問題集Aを3周、問題集Bを2周、センター試験の過去問を10周」→「毎日、問題集A、Bの1章分を必ず終わらせる。センター試験の過去問は毎日あたり2年分を解く」
大きなゴールを細分化していく中で、最も重要なことは最終的に「1日あたりのミッション」まで細分化することです。
それにより、毎日毎日逐一小さな成功体験を味わえるようになります。
冒頭にも述べましたが、聞いてみると当たり前のことだと思うかもしれませんが、意外と忘れがちで、多くの人が計画表にも反映していないものです。
何か達成したいゴールがあり、それに向かって努力していこうとなった時は、ぜひこの「ゴールの細分化」を意識して計画を立ててみてください。
きっと、これまでよりもはるかに挫折することは起きにくいでしょう。
ゴールを細分化する効果の科学的な根拠
毎日レベルまでゴールを細分化して小さな成功体験を味わうことが、努力を継続する上で重要であることは、なんとなく感覚的にお分かりかもしれませんが、ここで念のために科学的な根拠を示しておきます。
ここは、興味がなければ読み飛ばしていただいても結構です。
私たち人間の脳には、報酬系という「何か心地よいことが起きた時に活性化し、人間や動物に「
この報酬系の性質として、快楽を繰り返せば繰り返すほど、ドーパミンが脳内に放出される作用が強くなるようになります。
ここで、ドーパミンとは「脳内麻薬」とも呼ばれており、「快感」を司る脳の各部位を巧みに刺激する神経伝達物質です。
このドーパミンは他人に褒められたり、難易度の高い目標を達成するなど「真っ当な喜び」を感じる時に大量に放出されます。
話を戻すと、成功体験を繰り返せば繰り返すほど、脳内にドーパミンが放出されやすくなることに、小さなゴールに細分化する意味があるのです。
そして、快楽を得られやすくなると、次の小さなゴールに向かって努力ができるという好循環に突入させることができます。
最後にこの科学的根拠を簡単に整理すると、次のようになります。
「大きなゴールを小さなゴールに細分化」→「小さな成功体験を繰り返し得る」→「報酬系が強化され快楽が得やすくなる」→「次の小さなゴールに向かって努力ができる」
まとめ
最後にもう一度、結論をまとめておきます。
- 自分が成し遂げたい大きなゴールを毎日のミッションレベルまで細分化し、毎日小さな成功体験を得る
- 【科学的根拠】小さな成功体験を繰り返すことで脳の報酬系が強化され、快楽を得やすくなるから