LIFE SHIFT -100年時代の人生戦略-
本記事では、これからの長寿社会を生き抜くための羅針盤となる名著「LIFE SHIFT-100年時代の人生戦略-」を解説してきます。
皆さんは普段どれくらい本を読みますか?
よく読む人であれば、この本をチェックしてる人は多いと思います。
この本は、日本でも旋風を巻き起こした『ワーク・シフト』の著者リンダ・グラットンと、経済学の権威アンドリュー・スコットによる待望の新作ですね。
今まさに訪れている「100年時代を生き抜くための人生戦略」について、具体的なケースを引き合いに出しながら詳しく解説されています。
- 今後どんな時代が訪れるのか
- どんな生き方を模索すればいいのか。
- どのような有形資産、無形資産の重要性を増すのか
- どんな人間関係を築いていけばいいのか
- 企業や政府が取り組むべき課題は何か
本書は、こういったテーマと向き合うための手がかりを与えてくれます。
人生100年時代の生き方を真剣に考えなければいけない段階に、もうさしかかっています。
「自分には関係がない」「まだまだ先の話」ではないのです。
これから医療がますます発展していき、自分も含めて皆さんも予想以上に長生きすることになります。
いま10歳の2007年生まれの子供は、50%の確率で107才(2114年)まで生きるらしいです。
そうすると、この2007年生まれの子供達はの半数は西暦2114年まで生きることになります。
ちなみにドラえもんの誕生日は2112年9月3日なので、ドラえもんの誕生を目にすることができるわけです。
2114年には本当に今アニメで見ているようなひみつ道具が現実世界に存在してるかもしれないですね。
これからは100年を生きることを前提に行動しなければいけません。
どのように行動すればいいのか、どのような働き方をすればいいのかなどの人生設計するときに、一番役に立つ本が今回紹介するライフシフトです。
本記事では、人生100年時代はどのような時代になるのか、そしてどのような資産を積み上げていけばいいのかをまとめていきます。
本記事を最後まで見てくれれば、これからの人生設計を考える一助になります。
大きな時代の変化に取り残されたくない人は、ぜひ最後までご覧ください。
人生のマルチステージ化
これまでの人生のステージは大きく分けると3つに分かれていました。
それは皆さんもご存知、
- 教育
- 仕事
- 引退
です。
だいたい22歳くらいまでが教育で、60歳~65歳くらいまでが仕事、そしてそれ以降が老後ということになります。
しかし、100年生きることを前提とした人生では、これまでの「仕事ステージ」がマルチステージになり、新たに
- エクスプローラー
- インディペンデント・プロデューサー
- ポートフォリオ・ワーカー
の次の3つのステージが追加されます。
エクスプローラー
エクスプローラーは、人生の意味や自分探し、世界を知る期間です。
例えば、旅に出たり、インターンシップをしたりするような期間になります。
- 自分は人生で何を目標としてるんだろう
- 何をやってる時が一番幸せなんだろう
などと考える時間です。
インディペンデント・プロデューサー
インディペンデント・プロデューサーは、自由に働く「個人事業主」的な働き方をする期間です。
会社に依存することなく、スキルとか人脈を使って、自分の力で稼いだりすることです。
これは個人で働いてもいいかもしれないし、チームとして働いてもいいかもしれないです。
その時々の状況に応じて、柔軟に働く形態を変えながら、自由に稼ぐのがこの期間になります。
ポートフォリオ・ワーカー
ポートフォリオ・ワーカーは、企業で働きながら他の能力を磨く期間です。
例えば将来スポーツコーチに転職したいなら、休日にサッカーコーチのボランティアをするなど、「仕事+副業」的な働き方をしたりなどです。
エンジニアをしながら、週末にコンサルをしたり、セミナーを開いたり、案件を受注したりするのも一つですよね。
今後はマルチステージを行き来する時代
これまでの人生は、教育、仕事、引退というように一方向に流れるような生き方でしたが、人生100年時代では、上記3つのステージとこれまでのステージを合わせた、複数のステージを、いったりきたりする人生になります。
つまり、あるときは旅をして人生を見つめ直す。
あるときはフリーランスとして自由に働く。
あるときは会社に属して副業をしながら稼いだりと、自分の心境の変化やライフスタイルの変化に合わせて、色々なステージを行ったり来たりします。
かくいう自分も今は「会社+副業」という感じでポートフォリオワーカーをしていますが、一回はフリーランスになって働いてみると思いますし、海外に出て自分探しに出るかもしれません。
とにかく会社に所属したら、ずっとその会社で働き続けるなんていう時代はとっくに終わりました。
会社が潰れるペースは年々早くなっているので、そもそもずっと所属できるなんてことはないです。
まずは、人生100年時代はマルチステージ化して、雇用形態を様々に変えながら生きていくことになるんだということを自覚してください。
積み上げるべき資産
ここからは、マルチステージ化する人生100年時代を生き抜くために、どんな資産を積み上げていかなければいけないのかという話をしていきます。
資産は大きく分けてお金や不動産、株などに代表される金銭的な「有形資産」と、それ以外のお金に換算することができない「無形資産」に分けられます。
家族や友人関係、知識、健康といった無形の資産は、それ自体が有意義な人生に不可欠であるだけでなく、有形の金銭的資産の形成を助けてくれます。
無形資産
長寿化の観点から重要とされる「見えない無形資産」は
- 生産性資産
- 活力資産
- 変身資産
の3つに分類できます。
生産性資産
生産性資産とは、生産性や所得、キャリアの見通しを向上させるのに役立つ資産です。
わかりやすい例は、長年かけて培ってきたスキルや知識です。
皆さんが今まさに勉強しているプログラミングだったり、英語だったり、動画関連スキルがまさにそうです。
スキルや知識を身につけることは大事ですが、キャリアの初期に身につけた専門技能を頼りに、長い勤労人生を生き抜くことは難しいです。
そのため、生涯を通じて、複数の新しいスキルと専門技能を獲得し続けることが重要になります。
英語だったり、マーケティングスキル、人を動かす力のような能力は、普遍的に使える力を身につけておくとさらにいいでしょう。
まさに自分もこの三つの力鍛えているところです。
活力資産
活力資産とは、人に幸福感をもたらし、やる気をかき立てる資産です。
具体的には、肉体的・精神的健康や、友人や家族との良好な関係などです。
とにかく自分のやる気や元気を与えてくれるもののことです。
やはりここでとりわけ大事なのは、健康と人間関係です。
この二つが揃っていれば、肉体的人も精神的にもかなりいい状態を保てると思います。
皆さんはちゃんと普段から健康に気を遣えていますか?
- 食事は栄養バランスを考える
- 運動をする
- 軽い筋トレもする
- 睡眠をしっかりとる
これらをしっかりとできていますか?
健康は何よりも大事です。お金なんかよりもよほど大事です。
あとは人間関係ですよね。
家族や友人、恋人など、自分が心の健康を保てるくらいには努力して作ったほうがいいです。
どれくらいコミュニケーション取れる人がいれば心の健康を保てるかは人によって違うので、一概には言えないですが、さすがにずっとひとりぼっちはどんな人でもきついですよね。
自分は一人の時間が好きですが、それでもずっと一人は無理です。
今はSNSがあって簡単に人脈も作れて、良き仲間との巡り会う事もできます。
お金だけに固執するのではなく、肉体的、精神的に健康でいられる活力資産も意識しながら作るようにしましょう。
変身資産
変身資産とは、人生の途中で変化と新しいステージへの移行を成功させる意思と能力のことです。
人生100年時代はマルチステージ化して、どんどんと色々なステージを移行していく必要があると言いました。
新しいステージに移行する、つまり自分をどんどんと変身させていく能力や手段を持っていることが重要になってきます。
変身していくにあたって必要なことの1つ目は「自分自身のことをよく知ること」です。
自分の過去、現在、未来についてしっかりと内省して知っておくことで、
- 自分は一体何をやりたいんだろうか
- これからどういう生き方をしていきたいんだろうか
ということを理解しなければいけません。
そして、そのたどり着いた結論にしたがって、自分が変身するものを決めるわけです。
自分が何をしたいのかとかどんな人生にしたかがわからなければ、そもそも何に変身すればいいかがわからないですからね。
散歩しながらや入浴しながらでもいいので、ゆったりと時間が取れる時に、今のうちに少しだけでも考えてみてください。
変身していくにあたって必要なことの2つ目は「多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること」です。
何かに変身しようと思った時に、まずは何に変身するかという選択肢が手元になければ話にならないです。
「○○な人生を送りたい」と思っても、それを実現するために何に変身すればいいのかがわからなければ行動できないですよね。
その選択肢を増やしてくれる有力な手段の一つが人的ネットワークを持つことです。
色々な人と繋がって、いろんな情報に触れることで、幅広い選択肢が見えてきます。
ネットでもある程度選択肢を広げられるかもしれないですが、やはり色々な行動を起こしている人と繋がって得られる情報というのは、ネットでは拾えないものばかりです。
今であれば、オンラインサロンやSNSを駆使しながら、人的ネットワークを広げる努力をしてみてください。
最後に
ここまでの話で、人生100年時代はどんな時代になるのか、そしてどんな資産を積み上げればいいかという話をしてきました。
これからの人生はこれまでのように教育、労働、引退のような一方向に流れる単純なステージではなくて、複数のステージを行ったり来たりするような複雑なものになります。
そして複雑なマルチステージになるからこそ、それを乗り越えていくために、お金などの有形資産だけでなく、お金に換算することができない無形資産の重要性が高まってきます。
無形資産としては
- 生産性資産
- 活力資産
- 変身資産
の3つを積み上げていく努力をしましょう。
人生100年も生きなければいけないにも関わらず、国がどこまで自分たちの生活を保証できるかがわからない状態です。
だからこそ自分の力で、家族全員の力で乗り越えていく努力をしなければいけないです。
これはみなさんだけではなく、国民全員がそういう努力をしなければいけない。
時代の変化について行こうとしない、資産を積み上げる努力をしようとしない人は、将来とんでもなく大きな困難にぶつかることになります。
「まだ先だから大丈夫」「私には関係がない」ではありません。
ファクトフルネスで考えてください。
もう人生100年時代に突入しています。
自分含めて、本記事を見てくれた人だけは周りの人よりも、未来から逆算しながら、一歩も二歩も先に動き出して、最高の人生にしてやりましょう!
今回の内容については以下の動画でも解説しているので、ぜひご覧ください^^