結論
- 一つのことに魂を売り、ブチ抜いていこう
- 最短・最速で圧倒的な成果を出す
- センターピンを掴め。そして3週間徹底的にやり切れ
- 成功したいなら人の意見を聞かず、ストイックに突き進め
- 会社に依存する生き方はもう終わりにしよう
- 群れるな。最小人数を保て
- 人の能力自体に差はない。勝敗を分けるのは「どれだけ種を蒔き続け、失敗を積むか」
はじめに
「本書を書こうと思ったのは、私が実践している方法論を知ってもらう事で、誰かの人生を少しでも好転させることができるかもしれない。そう思ったからです。」
「さあ、1つの事に魂を売って、ブチ抜いていこう! 与沢翼」
このような言葉から始まる本書を執筆した与沢翼の生き方・考え方が、おこがましいですが私自身と非常によく似ていて(というよりほとんど同じ)、勝手に与沢さんと自分を重ねながら夢中になってすぐに読了しました。
これから本書の紹介に移りますが、先に本質的なことを1つ言うと、圧倒的な成果を短期間で出すためには、1つの事に魂を売って他のものを捨てなければいけません。
このような趣旨の言葉が本書には多く出てきますが、同じような生き方をしてきた自分にはこの意味が肌身にしみて理解できます。
しかし、ある人にとっては、ライフスタイル的にまたは性格的に難しい場合があります。
そのためここから先は、本当に他のものを捨ててでも、ある1つの事に一点集中して、圧倒的な成果を残したい人だけみてください。
本書では、与沢翼さんのネオヒルズ族時代の話や仮想通貨のリップルで大儲けした話などが出てきますが、全てを書いていたら長くなってしまいます。
そのため本記事では、結局のところ与沢さんは「どのような考え方を持っているか」「具体的にどのような行動をしたか」の2点に焦点をあてて、以下にまとめていきます。
本書の概要
本書のタイトルにもなっている「ブチ抜く力」とは「あらゆる常識を覆し、世間の考える限界を突破して、とてつもない結果を超スピードで得るための力です。」
世の中には、複数のタスクを同時に進行できる多動可能な器用な人もいるかもしれませんが、与沢さんは何かに集中すると1つのことしか目に入らない不器用なタイプの人間だと言います。
本書『ブチ抜く力』では、そんな与沢さんが人生、ビジネス、投資、ダイエットなどあらゆる分野において培い大切にしてきた35個の成功の法則が全て詰め込んであります。
本記事では、35個の成功の法則の中から7つを厳選して、要点だけをお伝えしていきます。
全ての根底にある大原則
法則1:1つの事に魂を売り、ブチ抜いていこう
与沢さんが確信する、唯一にして絶対の成功の法則、それは「たった1つの結果のために、魂を売る」ことです。
皆さんは、そう言い切れるくらいに何かをやりきった経験はありますか?
もし、皆さんの中にどうしても達成したい「何か」があるのなら、その目標のためだけに時間、エネルギー、コストなど自分が持ち得る「全て」を絞り出し、一つのことに賭けてみてください。
生半可な覚悟や中途半端な行動は、無意味です。
とにかくひたすらストイックに、自分が心から「やり切った、もうこれ以上はやりたくない」と思えるまでやり抜く。
これが唯一にして絶対の成功法則だと、与沢さんは確信をしています。
プログラミング、ブログ、YouTube、投資などに取り組んでいる方は多いと思いますが、本当にやり切ったと言えるくらいまでに一点集中で魂を売ってみてください。
法則2:最短・最速で圧倒的な結果を出す
多くの人は「大きな目標は時間をかけてコツコツやらないと実現できない」と思っているかもしれませんが、全くの逆だと与沢さんは言います。
確かに長期的な計画を立てた方が、自分への負荷は小さくなるため、簡単に目的を達成できそうな気がしますが、これは落とし穴です。
長期的な目標は、負荷自体が小さい代わりに、とても道のりが長いため、実現するには卓越した自己管理能力と継続力、そして強い意志の力が必要となります。
コツコツ継続する資質のない普通の人間が長期的な目標を立てると、ほとんどの場合は途中で挫折します。
そして多くの人間は、コツコツ継続する習性など本来的に持っていないのです。
「最短・最速」が最強のソリューションである理由
まず一つ目の理由は「短期間だからこそ、人は集中できるから」です。
繰り返しになりますが、誰よりも突き抜けた存在になるためには、一つの事に魂を売ったと思えるほどストイックに行動する必要があります。
そのためには、貴重な機会を逃したり、信じられない代償を払う可能性もあります。
そんな状態を長期で続けていれば、モチベーションも上がらない上に心も折れてしまいます。
しかし、いかにハードな条件であったとしても、短期間ならば自分自身も頑張ることができます。
そして二つ目の理由が「結果が早く出るため、正しい方法論にたどり着きやすいから」です。
もし長期で目標を立てた場合、仮に自分が実践している方法論が間違っていたとしても、結果が出るのが遅いため、間違った方法論をズルズルと続けてしまいます。
「今はまだ結果が出ていないだけ。きっともう少しすれば結果が出るはず」だと考えて、間違いに気がつかず半年も1年も経過してしまうのです。
法則3:センターピンを掴め。そして3週間徹底的にやり切れ
与沢さんが目的を達成するために最初にすることがあります。
それは「物事の本質は何かを考えること」です。
つまり、物事のセンターピンは何かということです。
センターピンとは、ボウリングでいう、ど真ん中のピンのことです。
これさえ外さなければ、残りの9本のピン全てを倒すことができます。
つまり、センターピンとなるたった一つの「物事の本質」を的確に捉えさえすれば、物事は想像以上に上手くいきます。
それでは、どうやってセンターピンを見つけるのかというと「まずは間違ってもいいから、自分にとって「これが本質ではないか」と仮説を立てて、すぐに試してみることです」
そして、センターピンを設定したら、検証のために最低3週間続けましょう。
リーダーシップ論の世界的な権威であるロビン・シャーマは「人間は3週間、何かを続けることができれば、その行為は習慣となり、3週間後には無意識にその行為を続けることができる」と語っています。
3週間、自分が設定したセンターピンだけを信じて取り組み、3週間後その結果を吟味してPDCAを回す。
その繰り返しを続けることで、徐々にセンターピンを掴むのが上手くなっていくと与沢さんは言います。
法則4:成功したいなら人の意見は聞かず、ストイックに突き進め
ストイックであろうとする際に、大きな障害となるのが「他人の意見」です。
「あの著名人が言っていたから、このやり方は間違っているかもしれない」「有名な本にこう書いてあったから、この方法は変更した方がいい」
あなたが何かをやろうとした時、必ず他の人からアドバイスや意見が投げかけられるでしょう。
それは確かに一つの「意見」であり、それぞれにもっともらしい理屈がつけられているため、つい信じてしまいそうになります。
ただ、その「意見」の大半は無意味なものです。
なぜなら、誰かにとって成功した方法でも、それが自分自身に適用できるかどうかは別問題だからです。
その人とは、生まれ育った環境も違えば、備わっている性格も違います。
今持っている資金力も経験値も人脈も全て違います。
つまり、前提条件が全然違う成功例を真似しても決して成功しません。
それよりも、自分が選んだということ自体に価値があります。
自分が選んだということは、自分の人生の経験と何らかの関係性がある方法論なのです。
前提条件を理解しない別人格の他人のアドバイスに従うよりも、科学的にアホなやり方であったとしても、自分が選んだというその意思にこそ価値があります。
与沢さんは、自身の経験上、最終的に成功したのは「自分で考え、自分で決めた方法をとった時だけ」だと断言しています。
法則5:会社に依存する生き方はもう終わりにしよう
「あなたは、なぜ今の会社に入ったのですか?」
この問いに皆さんは、なんて答えますか?
もし、この問いに即答できない、または「給料を得るために働いている」「皆がそうしているから自分もそうした」などという答えが出てきた人は、もっと自分の今の状態に危機感を抱くべきです。
給料をもらうためだけに会社に通う状態は、会社に依存した存在でしかありません。
会社に依存した状態が続けば、上司の顔色を窺い、クビにならないために保身に走り、何事にも挑戦しないつまらない人間になってしまう可能性が高いです。
先ほどの問いに対する好ましい回答としては「会社を活用して成長するため」「会社から高給を掴み取って、それを自分の挑戦の軍資金とするため」などです。
初めは小さくてもいいので、会社の仕事しかしていない人は起業もしくは副業を始めてみてください。
収入のパイプラインを本業以外に増やしてみることで、会社への依存度はかなり下がるはずです。
そこに至って、ようやくスタートラインに立てたと言えるでしょう。
法則6:群れるな。成功するためには最小人数を保て
投資家のウォーレン・バフェットをご存知でしょうか?
彼は個人資産9兆円を持つ”世界一成功した投資家”と言われている人物ですが、彼はその独自の哲学でも知られています。
彼の哲学の中で与沢さんが最も賛同するのは「決して群れない」ということです。
なぜ一人でいることがビジネスでの成功する鍵であるかというと、一つ目の理由は「自分と向き合う時間が持てるから」です。
ビジネスで成功するためには、時には人に会いに行くことや、誰かと議論することも必要だと思います。
しかし、基本的には人間は「一人の時間」を持たない限り、新しいものを生み出して育てることはできません。
周囲にいつも他人がいると、影響を受けたり邪魔されたり意識が散漫になったりして、自分の軸が定まらないのです。
二つ目の理由は「一人でやると、あらゆる物事のスピードが早くなるから」です。
大人数で行動をしていると、何かを決定する場合にどうしても合議制が必要となり、余計な手間が増えて物事の決断のスピードが遅くなってしまいます。
画期的なアイディアを手にしたにも関わらず、色々と社内で調整している間に、気がつけば儲け時を逃してしまったというケースは往々にしてあります。
三つ目の理由は、「一人であればあるほど、本気が出るから」です。
人間は一人でいると責任の所在が自分にあり、「誰のせいにもできない」というプレッシャーが生じます。
これにより、より真剣に物事に取り組むようになります。
さらに、リターンは全て独り占めできるわけですから、やる気にさらに拍車がかかります。
法則7:人の能力自体に差はない。勝敗を分けるのは「どれだけタネを蒔き続け、失敗を積むか」
多くの人は「自分は頭が悪いから」「才能がないから」と言って、思考停止をしがちですが、与沢さん曰く、頭の良さだけでは思考には結びついていないとのことです。
数々のタイプの成功者がいる中でも、一番強いのは「失敗を恐れず、タネを蒔き続けられるタイプの人」です。
種を蒔かないと、人はどれだけ優れた資質を持っていたとしても、何も生むことはできないからです。
逆に言えば、資質や才能を気にする以前に「種を蒔くこと」を続けられた人しか成功者にはなれません。
あなたは今、何かの種を蒔くことはできていますか?
種となるものは、起業でも副業でも習い事でも構わないです。
世の中の大半の人が種を蒔かずに思考停止している状態は、いわば誰も手につけていない広大な金脈が無限に広がっているのと同じです。
それらの種が全て花を咲かせて実をつけるとは限りません。
しかし、仮に失敗したとしても、大いなる成長はありますので、小さいことは気にせずに、失敗を恐れず種を蒔き続けてください。
成功だけを続けられる人間はいません。
失敗をしない人間は誰もいないのです。
失敗から何かを学ぶ、失敗するのは当たり前。
それを織り込んで、どんどん積極的に種を蒔き、失敗を積み重ねていきましょう。
「死ぬこと以外、リスクではないです」
まとめ
本記事を読んで「自分も何かをやってみよう」「今やっている事を、もっともっとストイックにやって大きい結果を出そう」と思っていただければ幸いです。
もちろん、思うだけではダメで、行動しない限り人生は何も変わりません。
本書『ブチ抜く力』には、本記事で紹介した他にあと28個の成功の法則が紹介されています。
もし、本記事で興味を持っていただければ、ぜひ読んでみてください。
- 一つのことに魂を売り、ブチ抜いていこう
- 最短・最速で圧倒的な成果を出す
- センターピンを掴め。そして3週間徹底的にやり切れ
- 成功したいなら人の意見を聞かず、ストイックに突き進め
- 会社に依存する生き方はもう終わりにしよう
- 群れるな。最小人数を保て
- 人の能力自体に差はない。勝敗を分けるのは「どれだけ種を蒔き続け、失敗を積むか」
今回の内容については以下の動画でも解説しているので、ぜひご覧ください^^