結論
- 筋トレによって分泌されるホルモンが”超”最強であるから
- 筋トレによって精神が”超”安定するから
- 筋トレによって自尊心が”超”向上するから
はじめに
本書『超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由』の著者は、Twitterで有名なTestosteroneさんと、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士課程で最新のスポーツ科学を研究している久保孝史さんです。
今回、この本を紹介するのは身の回りを見ても成功者が筋トレしていることが多いことから、「成功」と「筋トレ」には何か強い結びつきがあるのではないだろうかと思っていた時に、タイミングよくこの本が登場したからです。
成功者は何かしら仕組みづくりをして自動的にお金が入ってくる人が多いため、他のサラリーマンよりも可処分時間が多いです。
そのため、はじめは単純に暇つぶしで筋トレをしているんだと思っていましたが、どうやら筋トレには成功に繋がる科学的な根拠がたくさんあることに本書で気付かされました。
それでは、以下より筋トレがもたらす効能と、そして筋トレがビジネスにも通じる理由を紹介していきます。
筋トレによって分泌されるホルモンが”超”最強
筋トレによって分泌されるホルモンは多くありますが、その中でも特に自分の健康状態やビジネスに直結するものを三種類紹介していきます。
テストステロン
テストステロン(testosterone)は、アンドロゲンに属するステロイドホルモンで、男性ホルモンの一種です。
このテストステロンは「骨や筋肉の強度の維持」「動脈硬化やメタボリックシンドロームの予防」「やる気や闘争心の向上」といった効果があります。
ケンブリッジ大学の研究では、金融関係のトレーダーは男性ホルモンのテストステロンの濃度が高いほど、好成績を上げているという報告をしています。
テストステロンの分泌により、自信が高まりそのことが結果に影響しているそうです。
金融トレードの影響にまで影響を及ぼすテストステロン、すごいですよね。
セロトニン
セロトニン(serotonin)は、動植物に広く分布する生理活性アミン、インドールアミンの一種です。
このホルモンは度々度々耳にすることがある有名なホルモンですよね。
皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
セロトニンは、「心を落ち着かせる」「脳を最適な覚醒状態にする」「痛みの調整をする」などの効果があります。
セロトニンが不足すると「脳の機能の低下」や「心のバランスの不安定さ」「ストレス障害」「うつ」「睡眠障害」などの原因になりうることが知られています。
また、セロトニンは精神面だけではなく「消化」「排便」「体温調節」など体の様々な働きにも関わっています。
これだけでもセロトニンの効能が凄まじいことはお分りいただけたと思います。
セロトニンは、筋トレからだけではなく、「太陽光を浴びる」「ウォーキングやスクワットなどのリズム運動する」ことによっても分泌されるため、筋トレと合わせて日頃から習慣づけると良いでしょう。
ドーパミン
ドーパミン(dopamine)は、中枢神経系に存在する神経伝達物質で、アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体でもあります。
ドーパミンは「多幸感」「気分の高揚」「興奮」などの効果があります。
もっと平たくいうと、「ドーパミンが大量に分泌されている状態」は「やる気がある状態」と等しいです。
またドーパミンは、私たちの脳が快楽を感じる直接の源となっている物質であり、「快楽物質」とも呼ばれています。
- 目的を達成した時
- 他人に褒められた時
- 好奇心が働いている時
- 楽しいことをしている時
- セックスで興奮している時
- 美味しいものを食べている時
- 新しい行動を始めようとする時
- 恋愛感情やときめきを感じている時
- 意欲的なやる気が出た状態になっている時
この一覧を眺めてみると、人生における良い部分が全てドーパミンに関係していることが分ります。
このことからも、ドーパミンが「快楽物質」と呼ばれる理由に納得していただけるのではないでしょうか?
これまで紹介してきたホルモンたちだけでも、ビジネスに大いに好影響を及ぼす効能があることをお分りいただけたと思います。
精神が”超”安定する
筋トレをすることで、先ほどのホルモンによって精神を安定させることができます。
皆さんの中にも、仕事が多忙だったり、通勤時間が長かったり、人間関係にストレスを抱えたりしている人は多いのではないでしょうか?
精神面に支障をきたすと、焦燥感や不安感に襲われたり、自己肯定感が低下したりする症状が出ます。
これは仕事をしていく上で、非常によくない状態ですが、筋トレはこのような症状を解消する効果があると様々な研究から実証されています。
2010年、アメリカのO’connerが発表した研究論文より、筋トレをすることにより、ストレスや不健康から誘発される不安感や焦燥感が改善されることがわかっています。
どんな人でも必ず何かしらのストレスを抱えて生きています。
そのような中、筋トレによってそのストレスを極限まで0に近づけることさえできれば、それだけで仕事上で周りの人よりも大きなアドバンテージを得ることができます。
自尊心が”超”向上する
仕事をしていく上では、自分に対する肯定的な「態度」「自尊心」を持つことは非常に重要です。
毎日毎日、自信なさげに仕事をしているような覇気のない人間には、絶対にチャンスは訪れません。
筋トレは、スポーツ科学や心理学に関する113本の論文で、自尊心を保つまたは高める効果があると報告されています。
これは、筋トレをしていると「自分の体を自己管理する」「今まであげることができなかったバーベルを上げられるようになった」「筋肉のつき方や体脂肪率などの日々の積み重ねが目に見えてわかる」などの理由から、自尊心を育てる要因になっています。
少しの成功体験でも、それを積み重ねるとモチベーション向上ややる気に繋がります。
そして、自分自身に自信がつき、自分のことを好きになることができます。
ビジネスをする上で、「やる気に満ちていること」「自分に自信があること」などのマインドが整っている人とそうではない人とのパフォーマンスの差は歴然であることは説明するまでもないでしょう。
最後に
世界のハイパフォーマーと言われる人たちは、ほぼ例外なく筋トレをしています。
例えば、オバマ大統領は週に6回、朝7時から45分間、筋トレと有酸素運動を組み合わせたワークアウトをしています。
また、FacebookのCEOであるマークザッカーバーグも、週に3回の朝一番のジョギングを欠かさないそうです。
「成功したいけど、何から手をつけたらいいかわからない…」という人は、小難しいことはおいておき、とりあえず筋トレを始めてみましょう。
筋トレが「体にいいこと」「ビジネスにも超好影響を与えること」を本記事でお分りいただけたと思いますが、実践しなければ結果は何も変わりません。
いきなり筋トレを始められる環境にないのなら、まずは小さくてもいいから明日からでもできる運動を毎日の日課に追加してみてください。
最後に、本書に書いてあった素晴らしい名言をご紹介して終わりにします。
「時間がない、お金がない、もう若くない、やらない理由は無数に出てくる。やらない理由を考え出したらおしまいだ。やらない理由を探している暇があったらやる理由を探しな。たった一つのやる理由は無数のやらない理由に勝る。考えるべきはやるかやらないかじゃねえ。どうやるかだ。やる一択。前進あるのみ!」
ぜひ本書を読んで、最強の筋肉と最強のメンタルを手に入れてください!
まとめ
それではもう一度、結論をまとめておきます。
- 筋トレによって分泌されるホルモンが”超”最強であるから
- 筋トレによって精神が”超”安定するから
- 筋トレによって自尊心が”超”向上するから
今回の内容については以下の動画でも解説しているので、ぜひご覧ください^^