結論
- ライバルがほとんどいないため、消耗することなく容易に受注することができる。
- プラットフォームに手数料が抜かれないため、高単価で受注することができる。
- 令和時代において重要なスキルの一つである営業力が身に付く。
- 個人事業主に営業をかけて案件受注する。
- 友達から紹介してもらって案件受注する。
- Twitterから募集して、案件受注する。
- Web制作会社に営業をかけて案件受注する。
まだクラウドソーシングで消耗してるの?
これまで、Progateやドットインストール、paizaなどでプログラミングの基礎学習が終わり、オリジナルサイトを作って「さあ!ようやく案件を取りに行くぞ!」と気合いを入れて、クラウドワークスやランサーズ、ココならに登録してみたものの、全く案件受注ができない。
このような状況に陥っている人は、現時点でたくさんいるのではないでしょうか?
今は副業ブームの追い風に乗って、プログラミングや動画編集、Webライティングなどの案件を受注しようと、多くの人がクラウドソーシングのプラットフォームに集まってきます。
当然、ライバルが多くなり、昔からクラウドソーシングで案件受注し続けている実績が異常に多い主(ぬし)みたいな人もいるので、なかなか実績0の初心者が立ち入る隙がありません。
例えば、以下の画像はクラウドワークスにおけるある案件の応募数です。
剣道教室のHP作成(デザイン、コーディング、レスポンシブ対応、SEO対策)ですが、この案件では応募者数1に対して、25人の応募者が集まっています。
この時点で、ランダムで当選者が決まるとしても受注できる確率は4%であり、実際のところは必ず実績豊富な強者がいるものなので、限りなく受注できる確率は0%に近づきます。
上の例はまだマシな方で、もっと多い時には1人の募集に対して、50〜100人が集まるなんてことも日常茶飯事です。
また、クラウドソーシングには「コンペ形式」というものもあって、事前に応募者にある程度の成果物を作ってもらって、一番いいものをクライアントが買い取るというものです。
相当実力に自信があるのならやってもいいですが、これに関してもクラウドソーシングの主が結局は勝ち取ってしまうので、初心者が入り込む余地はありません。
このような状態なので、「よし、じゃあまずは実績づくりのために、ライバルが少ない超定単価な仕事をたくさん受注するぞ!」と言い出す人がいますが、それは時間が無駄すぎるのでやめてください。
何かに大きな時間や労働力を投資する時は、必ずそれがゴールのための最適な手段であるのかどうかを吟味してください。
3日間くらい考えてもいいくらいです。
本記事では「プログラミング学習の基礎が終わって、これから案件受注をしようと思っている人」と「今まさにクラウドソーシングで消耗している人」に向けて、デメリットしかないクラウドソーシングではなく、「自分で営業して案件を受注することのメリット」と「その営業方法」について説明していきます。
自分で営業することのメリット
まずはじめに、クラウドソーシングではなく、自分で営業することによってどんなメリットがあるのかを説明していきます。
これから紹介する3つのメリットはどれもが最重要であり、大きなメリットです。
しっかりと、営業することのメリットを理解した上で、次の営業方法に進んでいきましょう。
メリット1:ライバルがいないため、消耗することなく案件受注ができる
自分で営業することのメリットの1つ目は、「ライバルがほとんどいないため、全く消耗することなく案件を受注できること」です。
冒頭でもお話したように、案件をまだ受注したことがない駆け出しエンジニアの人たちの大半は、何も考えずにクラウドワークスやランサーズに突っ込んでいきます。
昨今のプログラミング学習者の増加も相まって、自ずとクラウドソーシングプラットフォームには大量の応募者が集まってきます。
一方自分で営業した場合は、誰とも戦わずして案件を軽く受注することができます。
それはなぜかと言うと以下の二つの理由があるからです。
- そもそも、自分で営業している人の数が少ない
- プラットフォームのように人が集まらないため、誰とも営業先が被らない
これについては、説明するまでもないと思います。
「そもそも営業を自分でしている人が少ない」というのは、先ほど申し上げた通り、大半の駆け出しエンジニアは、本ブログのような存在があるにも関わらず、ろくに調べもしないでいきなり行動に移しているからです。
「誰とも営業先が被らない」については、プラットフォームはその名の通り日本中の駆け出しエンジニアが一点に集まって来る場所であるのに対し、営業をする場合は、営業先が日本全国に数千、数万とあるため誰ともかぶることがないのです。
この二つが揃って、青く澄み切ったブルーオーシャンが完成するのです。
将来的に本記事のような内容が、世間に出回り、営業する人が増えていったとしても、2番目の理由から自分の営業先においてライバルが多くなるなんてことはないでしょう。
メリット2:プラットフォームに手数料が抜かれないため、高単価で案件受注できる
自分で営業することのメリットの2つ目は、「プラットフォームに手数料を抜かれないため、高単価で案件を受注できること」です。
クラウドワークスやランサーズのようなクラウドソーシングサービスを利用する場合、当然ですが仲介手数料が抜かれた上で、報酬が振り込まれます。
この仲介手数料は案件単価が高ければ高いほど大きくなり、だいたい5~25%の間に収まります。
そして、駆け出しエンジニアの方々が受注するような案件単価だと、だいたい15~25%は仲介料としてプラットフォームに持って行かれます。
この手数料のインパクトは非常に大きいです。
それでなくても、クラウドソーシングにはプログラミングのことをよくわかっていないクライアントばかりで、そもそもの案件単価自体が安くなっている中で、さらに仲介手数料を取られるわけです。
例えば、クラウドソーシングにはLP制作の案件が多く転がっていると思うのですが、その単価はだいたい5000円〜3万円ほどです。
そこからさらに仲介手数料を引かれるため、最終的には3万円で案件受注できても、2万5000円くらいになってしまいます。
一方で、自分で営業をすると、単価はクライアントとの交渉によって決めることができます。
例えば、自分の場合過去に営業をして、サイトをWordpress移行するという案件を受注したことがありますが、クラウドソーシングで10万円ほどで提示されているものを「25万円でお願いします」と言ったら、「はい」と一つ返事で承認されました。
このように営業先として、後ほど紹介するWeb制作会社のようなプログラミングリテラシーが高いところを選ぶと、一つ一つの案件の正しい単価を理解しているため、クラウドソーシングに転がっているような超低単価なゴミ案件を回避することができます。
しかも、仲介手数料を引かれないため、25万円がそのまま手元に入ってきます。
メリット3:営業力が営業グセを身に付けることができる
自分で営業することのメリットの3つ目は、「個人で働く上で最も重要なスキルである営業力を身につけられること」です。
営業力は、個人で働く上で最も重要なスキルです。
「え、一番大事なのはプログラミングのスキルでしょ」と言う人がいるかもしれませんが、「お金を稼ぐ」を目的にすると一番大事なのはまぎれもなく営業力の方です。
※とはいっても、自分が受注しようと思っている案件の7割くらいは事前にできそうなイメージが湧くくらいのスキルは必要です。
ここでいう「営業力」とは何かを定義すると
- 自分から積極的に色々な会社や個人事業主にメールを送ったり、面談を受けにいったりすることができる能力
- 自分の売りポイントを魅力的に訴求できる能力
- クライアントとのメールのやり取りはもちろん、リアルでのやり取り(意思疎通)も円滑にすることができるユニケーション能力
- 待ちの姿勢ではない、主体的な働きかけができる能力
当たり前ですが、まずは自分から色々な会社に働きかけて、自分の存在を色々な会社や個人事業主に知ってもらう必要があります。
そして、次に自分のことを知ってもらった上で、自分はこんなにもいいエンジニアなんだということを文面上または面接の場合口頭で伝える必要があります。
そして、案件が受注できた後は、しっかりと24時間以内にメールを返信する、丁寧な言葉遣いや気遣いができるなどの必要最低限のコミュニケーションが取れる必要があります。
なぜこんなにも営業力が大事なのかというと、プログラミングに限った話ではなく、動画編集の案件を受注したい時、コンサルを始めたい時など、何かを売り込む時に必ず必要になる力であり、ビジネスの成功・失敗に大きく関わる重要な要素の一つだからです。
もし、プログラミングスキルが10/10、営業能力が5/10のAさんと、プログラミングスキルが5/10、営業能力が10/10のBさんがいたとしたら、圧倒的にBさんの方がお金を稼ぐことができます。
少なくても、自分の場合はBさんにお願いしたいです。
実際に、最近YouTubeを始めたことをきっかけとして、何人かの動画編集者さんから編集がしたいとの旨のDMをTwitterでいただきましたが、その提案内容には天地の差がありました。
一応、全員には返信しましたが、正直文面が雑すぎて返したくない人も多くいました。
最低限のスキルさえあれば、技術面というよりは、案件を依頼する人の気持ちを考えられる人が最も重宝されます。
何をするにも「顧客目線」は忘れてはいけないのです。
営業方法の紹介
自分で営業することのメリットを説明してきましたので、次に具体的にどうやって営業すればいいのかという営業方法の説明に移ります。
紹介する順番にオススメ度は低いです。
文章構成の都合上、下に行くほどオススメ度は高くしております。
おすすめ度★☆☆☆☆:個人事業主から案件受注する
まず一つ目の営業方法は「個人事業主から案件を受注する」ことです。
つまり、美容院や接骨院、歯科クリニックなどなんでもいいですが、その辺に無数にある個人事業主や会社に片っ端からメールを送るのです。
地域は特に自分の身の回りに絞らなくても大丈夫です。
日本全国の個人事業主や会社に対して、ネット上でメールアドレスを見つけて、「HP作りますがいかがですかー」「Wordpressに移行しませんかー?」というメールを送るわけです。
営業メールの内容は、
- 自己紹介(出身地、経歴、職歴など)
- 現在どのような仕事をしているのか
- 保有スキル(HTML・CSS・JavaScriptなど)
- 稼働可能時間(週20時間など)
- 制作費の目安(LP制作:5万円〜、Wordpress移行:15万円〜など)
- ポートフォリオサイトURL
- 最後に丁寧な挨拶
を含んでいれば問題ないでしょう。
この方法のデメリットは次の二つがあります。
- 需要があるかどうか全く分からない状態でメールを送るため、返信率が著しく低い
- 同じクライアントからの継続的な案件受注がしにくいため、信頼関係を築くことができない。
❶については、自分が営業メールを送った時にちょうど需要があるなんてことは起こりにくいということです。
そのため、メールをスルーされる可能性が非常に高いです。
❷については、一つの個人事業主からは案件が継続的に発生することはほとんどないため、普通ならば一回きりのお付き合いとなります。
そのため、せっかく頑張ってもその仕事で築いた信頼関係を次に生かすことができず、せいぜいポートフォリオとなるくらいになります。
こちらとしては「この人だから依頼したい」とクライアントに思わせたいので、このメリットがないのは残念です。
このようなデメリットからオススメ度は低くしています。
おすすめ度★★★☆☆:友達からの紹介で案件受注する
二つ目の営業方法は「友達からの紹介で案件を受注する」ことです。
これは自分の身の回りにいる友達に「自分、LP制作とかコーポレートサイトとか作れるんだけど、誰か作って欲しいって言ってなかった?」という具合に、色々なツテを辿って、案件を探す方法です。
友達がエンジニア界隈で働いていたりすると、紹介してもらいやすいと思いますが、全くエンジニア色がない友達としか繋がっていないという人は苦労すると思います。
しかし、今繋がりがないのであれば作ればいいだけで、例えば最近ではオンラインサロンや勉強会などもある程度の都会であれば、必ずどこかで開催されていたりします。
そのような集会に積極的に参加すれば、自ずとエンジニア界隈の知り合いが多くなり、案件獲得のハードルも下がることでしょう。
この「友達から案件を紹介してもらう」という営業方法は、ある人にとっては簡単で、ある人にとっては難しいというばらつきがあるため、おすすめ度は星3つとしています。
おすすめ度★★★☆☆:Twitterから案件受注する
三つ目の営業方法は「Twitterから案件を受注する」ことです。
これはTwitter上で、「LP制作やコーポレートサイト制作ができます。現在保有しているスキルはHTML・CSS・JavaScript・Sass・Wordpressです。LP制作は5万円、コーポレートサイト制作は1ページあたり3万円となります。」といったようなツイートをしたり、ツイート固定しておくことで、それを見たクライアントが直接DMなどで依頼をしてきてくれる方法です。
しかし、この方法はツイートを固定しておくだけで、全く営業の手間がかからないのはメリットですが、その一方でTwitterのフォロワーがある程度多くないと誰にも見られないというデメリットがあります。
そのため、この「Twitterから案件を受注する」という営業方法は、ある人にとっては簡単で、ある人にとっては難しいというばらつきがあるため、おすすめ度は星3つとしています。
おすすめ度★★★★★:Web制作会社から案件を受注する
最後に紹介する最もおすすめできる営業方法は「Web制作会社から案件を受注すること」です。
これまで紹介してきた営業方法は、メリットもありますが、必ずデメリットもあり、全員に簡単にできる方法はありませんでした。
しかし、今回紹介する「Web制作会社から案件を受注する方法」は皆が等しくできることであり、なおかつ案件が確実に手に入るという夢のような営業方法となります。
本題に入って、具体的にどのようにするかというと、地域はどこでもいいのでWeb制作会社に片っ端から営業メールを送るだけです。
営業メールの内容は、「個人事業主から案件を受注する方法」で説明した通り、同じ内容で構いません。
Web制作会社は、その会社周辺の地域の個人事業主や会社からLP制作やコーポレートサイト制作、ECサイトの制作などを多く依頼されています。
そのため、Web制作会社へ営業するメリットの一つ目は、「とにかく案件が集中的に集まってくる場所」であり、案件を継続的にいただけることです。
そして二つ目のメリットは、継続的に案件をいただけるということは「クライアントとの信頼関係を築くことができる」ということです。
この二つのメリットは、一番初めに紹介した「個人事業主から案件を受注する」という営業方法のデメリットを見事に解消しています。
そして、特段目立ったデメリットがないのです。
まとめ
これまで、「自分で営業することによるメリット」と「具体的な営業方法4つ」を説明してきました。
本記事を読んでいただけた人は、すでにクラウドソーシングから案件受注するのは馬鹿馬鹿しくなっているのではないでしょうか?
クラウドソーシングはあくまでも、自分が発注したいときに使用するようにしましょう。
もし今から案件獲得に動き出そうとしている人は本記事を参考にしていただければと思います。
そして、じゃんじゃん稼げるよう応援しております。
それでは最後にもう一度、結論をまとめておきます。
- ライバルがほとんどいないため、消耗することなく容易に受注することができる。
- プラットフォームに手数料が抜かれないため、高単価で受注することができる。
- 令和時代において重要なスキルの一つである営業力が身に付く。
- 個人事業主に営業をかけて案件受注する。
- 友達から紹介してもらって案件受注する。
- Twitterから募集して、案件受注する。
- Web制作会社に営業をかけて案件受注する。
今回の内容については以下の動画でも解説しているので、ぜひご覧ください^^