地位財を早期に手放すべき理由
今日は地位財を手放す理由について話していきます。
まず色々と話始める前に、みなさんは地位財と聞いてなんのことかわかりますか?
地位財というのは、アメリカの経済学者が定義した言葉で、他人との比較によって満足が得られる財のことです。
例えばどんなものがあるのかというと
- お金
- 社会的地位
- 時計
- 車
- 家
などですね。
今挙げたものは
- 自分の方がお金持ってるから
- 自分の方がいい車乗ってるから
- 自分の方がいい時計持ってるから
のような感じで、誰かと比較して、その人に勝った時に初めて満足感を得ることができるものですよね。
もしこの世界に誰もいなくなったとして、一人で高級車とか高級時計を持っていたり、億ションに住んだりしても、満足感なんて得られません。
このようなものを地位財と言います。
逆に、他人との比較なしに満足が得られる財のことを非地位財と言います。
例えば、
- 健康
- 居心地のいい環境
- 人間関係
- 自由
- 愛情
などがあります。
これらは、誰かと比べて満足感が得られるような相対的な価値を持つものではなくて、絶対的なものです。
誰がなんと言おうと、自分が自由だと思えばそれは自由だし、自分は愛情に包まれてるんだと思えばそれは包まれているし、人間関係に恵まれていると思えばそれは恵まれているのです。
数字に換算できないからこそ、そもそも誰とも比較できないし、満足かどうかは本人の気持ちだけに委ねられるわけです。
これがざっくりとした地位財と、非地位財の説明です。
有形資産と、無形資産という言葉もありますが、これも地位財と非地位財と似た概念ですね。
ここからが本題なんですが、自分は地位財なんて人生の早い段階で捨てるべきだと考えています。
地位財を追い求めたところで人生、幸福から遠ざかる一方です。
本記事では、なぜ早く地位財を追求することをやめるべき理由をまとめていきます。
これは、人生を生きていく上でかなり大切な考え方なので、ぜひ最後までご覧ください。
地位財を捨てるべき理由
争いに終わりがないから
かっこいい映画のキャッチコピーみたいな理由ですが、地位財を追い続けると、とにかくゴールがありません。
正確には終わりはありますが、地位財で他人と比較する人生を送っていると、今世界一の大富豪であるアマゾンCEOのジョフ・ベゾスに勝る地位財を持つまでは一生誰かに負けます。
いい車を買ったとしても、ふと周りを見渡すと、必ずあなたよりもすごい外車に乗ってる人が現れて劣等感を持ちます。
そして、いいマンションを買ったとしても、そこに住み始めると、そのマンションはお金持ちだらけで、せっかくいいマンションを買ったのに、逆に劣等感を持ち始めます。
こんなことは話は日常茶飯事です。
この世の中、自分よりもお金持ちがいるなんて当たり前ですよね。
どれだけ稼いでも誰かに劣るのなんて当たり前です。
だったら、なぜ初めから「最終的に劣等感を感じる競争に参加するんだろう」と思いませんか?
最終的に劣等感を持つだけなのに、なぜ苦労してわざわざ高い車や時計やマンションを買うんだと。
普通に考えてお金の無駄遣いすぎです。
競走するつもりはなくても、地位財というものは本質的に誰かと比べて満足感を得るものなので、無意識でも必ず誰かと比較しています。
友達と話していて、友達よりも自分の方が役職が高かったりとか、いいマンションに住んでいたりとか、いい車に乗っていることがわかると、心のどこかで満足感が得られますよね。
ただ、いつまでも勝ち続けることはできないです。
自分がお金を持つようになると、自分が身を置く環境のレベルも上がって、自分よりもすごい人が大勢現れます。
そして、これまで地位財で人と比べてきた人ほど、劣等感に苛まれて撃沈します。
めちゃくちゃ努力して自分よりもすごい人に勝ったとしても、またさらにすごい人がすぐに現れます。
そしてこの醜い戦いは、世界一の大富豪を倒すまで続いていきます。
世界一の大富豪を倒すなんて不可能なので、いつまでたっても最高の満足感が得られないまま時間だけが過ぎていきます。
だからこんな醜い争いはやめましょう。
人と比べて得られる満足感、幸せなんてほんのいっときのものです。
すぐに打ち砕かれます。
幸せを感じられないまま、お金を浪費して、そのまま人生終了です。
非地位財を充実させた方が簡単に幸福になれるから
地位財を捨てるべき理由の二つ目は、非地位財を充実させた方が簡単に幸せになれるからです。
地位財というのは言い換えればお金に換算できるものであり、その価値を他人と比較して自分の方が勝っていれば満足感が得られるものでしたよね。
だからこそ、地位財で幸せを目指そうとすると、とんでもなくお金が必要です。
そしてそのお金を稼ぐために必要な時間と労力も半端ないです。
しかもそれだけ苦労しても、その手に入れた地位財で幸福でいられる時間はほんの少しと考えると、幸せになる手段が間違ってるとしか言えません。
でも、幸せになるってそんな難しいことではないはずです。
普通に考えて、心身ともに健康で、良好な人間関係、居心地のいい環境に恵まれていて、ちょっと贅沢できるお金がある。
今言ったものがあるだけでも、かなりの幸福は感じられます。
毎日働きまくって年収2〜3000万円稼ぐよりも、明らかにすぐに実現できます。
実際にブータンやフィンランドのような、世界の中でも幸福度が高い国の人たちを見てみてもわかると思いますが、彼らは地位財で幸せになってると思いますか?
明らかに、非地位財が充実しているからこそ幸せを感じています。
ましてや日本という超裕福な国においては、本来幸せになるのはもっと簡単なはずです。
でも日本人はそうはなっていない。
なぜかというと、先進国であるがゆえに
- 働くのが当たり前
- 稼いで当たり前
- 地位財を手に入れてこそ立派な大人
のような風潮が蔓延しているからです。
ブータンにもフィンランドにも、そのような風潮はありません。
だから日本人は恵まれた国であるにも関わらず、幸福を感じている人が少ないのです。
しかし、日本にいるからと言って、日本の悪しき風潮に巻き込まれる必要はありません。
周囲を俯瞰的に見て、醜い争いをしているなと感じることができたら、醜い競争から自分だけ脱出すればいい。
日本という裕福な国にいながら、ブータンやフィンランドのような人と同じ価値観を持って幸福を追求すればいい。
その方が圧倒的に簡単に幸せな人生を送れます。
だって、「大金」も「ものすごい労力」も必要ないのですから。
考え方を変えるだけで、人生は突然イージーモードになります。
人生、考え方が命です。
どれだけ頭が良くて優秀な人でも、考え方ひとつで、一生地位財に縛られて、本物の満足感が得られないまま人生を終える人だっています。
最後に
ここまでの話を聞いて、みなさんはどう思いましたか?
自分はもともと物欲が全然ないので、地位財もクソもないですが、地位財を集めてオラつくことに夢中になっていた人には、なかなか受け入れがたい主張だと思います。
しかし、真実、間違いなく幸福絵の近道は非地位財を充実させることです。
とはいっても人生のスパイスとして、お金に余裕があるのであれば、若い間はギラつくのもいいかもしれません。
それはそれでいい経験になるし、いい思い出にもなるからです。
ただ、頭の片隅には、非地位材の方が重要であることを持っておいて、行き過ぎないようにしなければいけないません。
行き過ぎて地位財の競争に巻き込まれると、それこそ戻ってこれなくなるし、人生を棒に振ってしまうからです。
色々話してきましたが、結局どういう人生を歩むかは各々が決めることです。
本記事を読んで、少しでも新しい人生観をもっていただければ嬉しいです^^
- 争いに終わりがない
- 非地位財を充実させた方が圧倒的に簡単に幸福になれるから
今回の内容については以下の動画でも解説しているので、ぜひご覧ください^^