エンジニアに転職することのデメリット
今回は、エンジニア転職することのデメリットについてまとめていきます。
以下の記事でも書きましたが、ネット上にはエンジニア転職のメリットに関する情報で埋め尽くされがちです。
それは、エンジニア転職に失敗した人は何もメリットがないので、全く発信しない一方で、影響力のある人はアフィリエイトや自分のポジショントークでどんどんと転職を勧めようとするからです。
また、エンジニアへの転職を目指す駆け出しの人たちは、そのような発信力のある人たちの影響を受けて、もちろん自分が転職しようとしているわけですから、転職の良い面しか発信しません。
その結果、ネット上には、エンジニアに転職することのデメリットがほとんど現れないような仕組みになっています。
プログラミングにしても、エンジニア転職にしても、デメリットを発信しても、一円にもならないですからね(笑)
そんなの誰も発信するメリットがないわけです。
自分のように転職に成功していて、なおかつリソースに余裕がある人が、気まぐれでようやく発信してくれるレベルの情報になります。
エンジニアへの転職を目指す人たちは、以前の自分のように、必死に自分を変えてやろうと思ってがむしゃらになっている人が多いです。
ただ、そんな時だからこそ、ネット上にある数多のセールストークに騙されずに、しっかりと悪い面にも目を向けて、冷静に判断しましょう。
エンジニアに転職することには、たくさんのメリットはありますが、デメリットももちろんあります。
デメリットが存在しない職業なんて、この世の中になかなか存在しません。
自分は世の中の全ての職業を知っているわけじゃないので、もしかしたらデメリットが存在しない職業もあるかもしれませんが、少なくとも、エンジニアという職業には明確にデメリットが存在します。
そこで、今回はエンジニアに転職することのデメリットについてまとめていこうと思います。
中には、「自分にとってはデメリットではなく、メリット要素だ」のようなものもあるかもしれませんが、一般的にデメリットと感じる人が多い3つのを挙げていきます。
勉強が大変
エンジニアに転職するデメリットの1つ目は、勉強が大変だということです。
やはりこれはエンジニアに転職する上では、誰もがぶち当たる問題です。
エンジニア界隈の変化は、他の分野と比べて本当に早いので、次から次へと新しいスキルを習得していかないといけないことが多いです。
縦割り感が強い大手の企業なら、長期間同じスキルセットだけでやっていけるというところもありますが、特にベンチャー企業や中小企業など、規模が小さい会社の場合は、必要とされるスキルセットがコロコロ変わったりします。
自分の会社でも、Swiftが使える人が辞めたから、急にゼロからSwiftを習得する必要があったりしました。
また、人員に穴が空いたからという理由で、他のチームも兼任して、ゼロからReact Nativeを勉強している人もいました。
そのほかは、言語のバージョンが変わって、以前と記述方法が少し変わったりすることもあります。
あとこれは、大したことはないですが、デザインカンプがAdobeのXDからFigmaに変わったりと、とにかく色々な変化が常におきます。
新しい技術トレンドに敏感なフットワークの軽い会社ほど、かなりの勉強量を求められる可能性が高いです。
もしかしたら、「スキルセットが強化されるからこれはメリットだ」という人がいるかもしれませんが、やはり実際に働いているWebエンジニアはみなさん結構ヒーヒー言っているので、メリットと感じている人は少ないです。
この大変さを知らない駆け出しの人たちや、技術志向のエンジニアは目を輝かせるかもしれませんが、大半の人たちはデメリットと感じている印象です。
実際に、色々な技術が広く浅く使えるよりも、特定のスキルが深い方が、単価は上がりやすいので、キャリア的に見ても、デメリットと言えると思います。
勉強が大変なので、それに付随して、
- 睡眠時間が減った
- 目が悪くなった
- 自由時間が減った
などのデメリットもハッピーセットでついて来ることがあります。
実際に、転職して一年経っていない人たちの発信を見ていると、このようなことを言っている人が多いです。
待遇がグレードダウンする
エンジニアに転職するデメリットの2つ目は、待遇がグレードダウンすることです。
未経験からエンジニアに転職する場合、ほとんどの場合、待遇は大きくグレードダウンします。
エンジニアに転職する人たちの多くは、自分のようにもともと大手企業に働いていた意識の高い系の人なので、そのようなもともと大手で働いていた人は、かなり待遇のグレードダウンを感じると思います。
やはり未経験から、いきなりサイバーエージェントやLINE、メルカリのようなメガベンチャーに転職することはできないので、初めはベンチャー企業や中小企業からのスタートになると思います。
もともと子規模な会社で働いていた人たちは何も感じないかもしれませんが、やはり大手企業で働いていた人ほど、待遇に落差を感じることになります。
ベース給料はもちろん、ボーナスも福利厚生も大手と比べたらほぼないに等しくなります。
ボーナスや福利厚生に関しては、ほぼないというかゼロが普通だったりします。
家賃補助で月に4万円もらえるとか、ジムや映画が安くなるなどは、もう幻だと思ってください。絶対にそんな福利厚生はないです。
実際に、自分の場合もベース給料は月に5万円ほど減ったし、ボーナスもなくなりました。
福利厚生も、ドコモと比べるのが悪いですが、ほとんどゼロに等しい状態になりました。
このような待遇のグレードダウンは、しっかりと理解しておかないと、家計簿に狂いが出てくる原因になります。
子供がいなくて自由のきく身ならまだいいですが、子供がいる人ほど、収入面にはシビアになりましょう。
ただ、実務経験を1〜2年積んで、独立したり、転職すれば、収入は大手企業以上にもらえるようになるので、この待遇のグレードダウンは初めの1〜2年だけだと思ってください^^
そのことも考慮して、貯金と相談しながら、転職を検討してください。
人間関係の当たり外れの幅が大きい
エンジニアに転職するデメリットの3つ目は、人間関係の当たり外れの幅が大きいことです。
未経験からエンジニアに転職する場合、さっきも言った通り、初めはベンチャー企業や中小企業からのスタートが普通となります。
そうなった場合、やはり大手企業と比べて、人間関係がハードになる可能性は高いです。
もちろん、全ての会社に当てはまる訳ではないのですが、子規模な会社ほど、大手企業と違って、変な人間が紛れこみやすいです。
大手企業の場合は、学歴もそれなりに必要だし、書類選考や面接だってかなり厳重に行われます。
何重にも用意されたフィルターをくぐり抜けて、就職する人が多いので、人間的にできた人が多いです。
実際に、自分が働いていたドコモはそうでした。
同期も先輩も上司もいい人が多すぎて、嫌いになった人は一人もいませんでした。
ただ、子規模な会社の場合は、大手の逆で、入社するためのハードルが低い分、人間的にできた人が多いかと言われると、お世辞にもYESとは言えません。
もともと、大手にいた人ほど、人間力の高さに差を感じると思います。
なんでも否定してくる性格が悪い人がいたり、パワハラまがいなことをしてくる上司がいたり、性格がヤンキーっぽい人がいたりと、民度が結構違います。
冗談抜きに、家賃が15万円以上のマンションから、家賃が5万円のアパートに引っ越した時と同じくらい、民度に差を感じるかもしれません。
特に、まだまだスキルが未熟な未経験にあたりが強い人がいる可能性だってあります。
人間関係は、自分の毎日の幸福度に大きく影響を及ぼします。
そのため、なかなか転職前に人間関係を評価することは難しいですが、可能な限り、情報を集めることをオススメします。
まとめ
ここまでで、エンジニア転職することのデメリットについてまとめてきました。
- 変化が目まぐるしくて勉強が大変
- 待遇が大きくグレードダウンする
- 人間関係の当たり外れの幅が大きい
細かく分けると、もう少しあるかもしれませんが、大きなところでいうとこの3つじゃないでしょうか?
副業やフリーランス界隈の一部では、エンジニアに転職する人が結構増えていますが、しっかりとデメリットも理解した上で、総合的に転職の良し悪しを判断しましょう。
大手企業や影響力のあるインフルエンサーのセールストークに思考停止でふらふら乗せられて行動するのではなく、しっかりと情報リテラシー高く持つように心がけましょう。
それは、現代の超情報社会においては、必ず必要となるものです。
本記事を読んでくれた人の中に、エンジニアに転職した人がいて、もし「○○なデメリットもあるよ」というような情報やご意見があれば、ぜひ教えてください^^
- 勉強量が多く、かなり大変
- 待遇がかなりグレードダウンする
- 人間関係の当たり外れの幅が大きくなる
以下の動画でも解説しているので、ぜひご覧ください^^
(追加していただいた方だけに配布する限定動画もございます🎁)