結論
【初期段階において「量>質」である理由】
- 初期段階は記事内容を見られることはほとんどないため、まずはモチベーション維持のために一連の投稿作業に慣れることが重要であるから
- 「どんなターゲット」に「どんな内容がウケるのか」を追求する実験を行う必要があるから
- そもそも「質」はある一定以上の「量」を積まなければ生まれないから(量質転化の法則)
- ターゲットと内容が定まったあとは、次はそのターゲットに深くつき刺すコンテンツにしてリピーター(コアファン)にする必要があるから
ブログ/YouTubeで結局「量」と「質」のどちらが大事なの?
ブログやYouTubeにおいて、昔から「量」と「質」のどちらが重要であるのかが議論されてきたように思います。
「量の方が大事に決まっている。」「いやいや、質の方が大事だから」といつまでも押し問答となっています。
ただ、この議論を見ていて私がいつも思うのは「どちらも半分正しくて、半分間違っている」ということです。
この議論でいつも話題に出てこないのは時間軸の話であり、全員がなぜか「量」か「質」かのどちらかを前面に押し出すような主張しかしていないです。
私の結論としては、「量」と「質」の両方が重要だと思っています。
ただ、それぞれが重要となるタイミングが異なります。
つまり、ブログやYouTubeを始めたばかりのような初期段階(目安:100投稿)では圧倒的に「量」が重要であり、それ以降では圧倒的に「質」の方が重要です。
なぜ、このような結論になるのかという説明を以下でしていきます。
初期段階では「量」>「質」である理由
まずはじめに、ブログやYouTubeを始めた直後の初期段階では「質」よりも圧倒的に「量」の方が重要である理由を説明していきます。
※初期段階の目安は、100投稿としています。
初めはとにかく中身を考えるよりも量をこなして作業に慣れることが重要であるから
初期段階においては「量」が重要である理由の一つ目は、ブログの中身よりも、とにかく投稿作業に慣れたり、自分のスタイルを確立することの方が先決だからです。
初期段階はSEO最弱層であり、いくら頑張っても記事の内容を見られることはほとんどないので、とにかく投稿量を増やして、一連の作業に慣れることが何より優先するべきです。
「質」の方が大事だと言って中身を一生懸命に考えたところで、あなたの記事や動画はほとんど見られることはないでしょう。
誰にも見られていないことをネガティブに捉えるのではなく、自分の投稿スタイルを確立したり、作業をテンプレ化するための準備期間だと思いましょう。
このようなスタイルの確立やテンプレ化が進めば、作業効率が一気に向上し、自分のモチベーション維持にも繋がります。
「今日も投稿しよう」と毎日思えることこそが、まずは全ての大前提です。
いきなり「質」を重視すると、「せっかく頑張ったのに誰にも見られない切なさ」と「なかなか投稿作業に慣れない苛立ち」で挫折する可能性はかなり高くなります。
初期段階は「誰かに見てもらおう」ではなく「多くの練習を積んで作業に慣れてしまおう」とマインドを切り替えてください。
初心者がいきなりバッターボックスに立つなんてことはできません。
まずは、何回も何回も素振りをして、スムーズにかつ綺麗にバットを振れるようにすることからです。
量をこなしてターゲットや投稿内容を見定める実験をする必要があるから
初期段階においては「量」が重要である理由の二つ目は、「量」をこなして「どんなターゲット」に「どんな投稿内容がウケるのか」を探る必要があるからです。
ブログやYouTubeは「誰かの悩み事を解決すること」が基本となります。
そのため、投稿する際には「誰の」「どんな悩み」を解決するのかをはじめに仮説を立てて設計しなければいけません。
そして、この設計がなかなか難しく、一発でドンピシャの「ターゲット」と「投稿内容」の組み合わせを発見できることはありません。
とにかく投稿量を増やして、繰り返し繰り返し実験を行う必要があります。
そして、ようやく「○○な人に△△な内容を届けると反応が良かった」というような結果が得られることになります。
いきなり、「質」を重視して1記事1記事に時間をかけて投稿しても、その内容が本当にユーザーにウケるのかどうかは分からないので、結局自己満足で終わってしまうことになります。
そもそも「量」を積まないと「質」は生まれないから
初期段階においては「量」が重要である理由の三つ目は、そもそも「量」を積まないと「質」が生まれないからです。
これを、「量質転化の法則」と言います。
日頃から何回も何回も素振りをしておかないと、ホームラン級のフルスイングなんてできるわけがないということです。
初めに量をこなしてたくさん文章/動画を作らないと、いい文章/動画を生産することは決してできません。
何回も何回も投稿して、ようやくユーザーにウケる文章/動画を作ることができるのです。
どんなインフルエンサーも一発目からバズっていきなり伸びている人なんていません。
誰しも必ず下積み期間はあります。
焦っていきなり「質」を求めないことです。
まずは、投稿しまくって少しずつ「ユーザーにウケる文章/動画の作り方」「マーケット感覚」を掴んでいけばいいのです。
初期段階以降では「質」>「量」である理由
ターゲットとコンテンツ内容が定まった後は、ユーザーをコアファン化する必要があるから
ある程度の投稿量をこなして(目安は100投稿くらい)、投稿作業にも慣れて、ターゲットや投稿内容が固まってきたらようやく「質」を追求していきましょう。
せっかく筋のいいターゲットと投稿内容を見極めても、それに対してユーザーに突き刺すような内容がなければ、二度と再びブログ/YouTubeには訪れてくれないからです。
つまり、ある程度自分のブログ/YouTubeが周知されるようになってきたら、次はそのお客さんをとことん魅了していく必要があります。
リピーター(コアファン)になってもらうのです。
ここまでくれば、そこまで「量」をこなす必要はもうありません。
この段階までくれば、とにかく「質」を追求していくだけでSNSなどの口コミやSEOなどにより自ずとより多くの人に見てもらうことができます。
有名なブロガーやYouTuberの中にも、初期段階は毎日頻繁に更新をしていたが、ある程度軌道に乗ったら、更新頻度を落としている人は多く見られます。
毎日更新ができるのであればそれに越したことはないですが、初期段階は「量」を重視し、それ以降は「質」を追求するのが、最も効率よく多くのファンを獲得できるやり方でしょう。
まとめ
ネットで行われるブログとYouTubeにおいて重要なのは「量」と「質」のどちらなのかという問いに関しては、どちらか一方が重要なのではなく、両方が重要です。
どちらも軽視するべきではありません。
しかし、いっぺんに両方を求められるのではなく、互いに重視すべきタイミングが異なるだけなのです。
これからブログやYouTubeを始める人は、まずは質は気にしなくていいので100投稿をこなすことです。
かくいう自分も今100記事を目指して、毎日投稿しまくっている段階です。
そして、ターゲットや投稿内容が安定してきて徐々に多くの人に見られるまでに育ったのなら、次は「質」をとことん追求していきましょう。
そうすれば、あなたの読者/視聴者はリピーターになってくれる上に、SNSや口コミで拡散してくれるようになるでしょう。
そして、拡散された記事/動画を受け取った人がまたリピーターになるという好循環を生み出すのです。
重要なことは決して「焦らないこと」です。
ブログやYouTubeは、プログラミングや動画編集による案件受注とは違い、大きな可能性を秘めている代わりに即金性は低いからです。
そのことを念頭において、「正しいアプローチ」を愚直に「継続」していきましょう。
最後にもう一度、結論をまとめておきます。
【初期段階において「量>質」である理由】
- 初期段階は記事内容を見られることはほとんどないため、まずはモチベーション維持のために一連の投稿作業に慣れることが重要であるから
- 「どんなターゲット」に「どんな内容がウケるのか」を追求する実験を行う必要があるから
- そもそも「質」はある一定以上の「量」を積まなければ生まれないから(量質転化の法則)
- ターゲットと内容が定まったあとは、次はそのターゲットに深くつき刺すコンテンツにしてリピーター(コアファン)にする必要があるから