未経験からエンジニアになる時に知っておくべきこと
今回は、未経験からエンジニアになる際に知っておくべきことについてまとめていきます。
ここ数年、ゴールドロジャーが処刑される直前に放った一言で大航海時代が幕開けになったのと同じくらいの勢いで、エンジニア転職ブームが起きてますよね。
もしかしたら、自分のSNS周りにそういう人が多いだけなのかもしれないですが、会社の採用担当の人に聞いている限り、WantedlyやGreenに応募してくる人の数は以前と比べて激増してます。
やはりエンジニアという職業は
- リモートで働けるよ
- 将来的にプログラミングは絶対に必要なスキルだよ
- 市場価値が爆上がりするよ
などのように、誘い文句がとにかく多いので、全くの未経験の人でもエンジニアを目指す人は多いです。
自分も実際に働いてみて思いましたが、エンジニアという職業は、雇われの身という中においては、コスパよく稼げる職業ランキングはだいぶ上位だと思います。
経営コンサルタントなどのように、激務になってもいいのであればもっと稼げる職業はありますが、そこまで忙しくなく、なおかつ市場価値を爆上げすることができる職業は、やはりエンジニアが一番だと思います。
1〜2年正社員として修行して、フリーランスになったらそれこそ、月単価60〜80万円も狙える世界なので、労働収入を得る手段としては現在最強に近いと思っています。
しかし、そんなエンジニアでももちろん完璧な職業ではないです。
当然、完全無欠の職業は存在しません。
未経験から転職する際には、いくつかデメリットが存在すると自分の経験を通して感じたので、今回はそれについてまとめてみました。
ただ、今回紹介するデメリットは、時間が解決してくれるものが多いので、それほど身構えなくても大丈夫です。
皆さんも未経験から現場に入る前には、色々とそれなりに覚悟はしてると思いますが、改めてデメリットをちゃんと知っておくと、ギャップが少なくてダメージも小さく済むと思います。
皆さんのエンジニア転職が、本記事によって、で少しでも気持ちの面でスムーズにいってくれたら嬉しいです。
未経験から現場に入る際に知っておくべきこと
はじめの3ヶ月間はつらいこと
知っておきべきことの一つ目は、初めの3ヶ月間はかなりしんどいということです。
これはどの会社、どの職種にしたって、転職してから初めの数ヶ月はきついと思いますが、エンジニアの場合は、他の職種と比べても1.5倍-2倍くらいしんどいかもしれないです。
会社の仕事内容、システム、仲間の名前、事業内容が全然わからないので、それに慣れるまでは、どこの会社もしんどいのは同じです。
それプラス、エンジニアの場合は、なんせ高い専門性が求められる職業ですから、未経験から転職すると、技術的にキャッチアップするために、猛勉強しなければいけないのはもちろん、サービスの仕様もバッチリ頭に入れないといけないです。
サービスの仕様というのは、例えばバックエンドなら、何と何が何対何のリレーションになっているかなどのテーブル設計や、そもそもテーブルのカラムの意味などですね。
フロントエンドなら、実際にサービスを初めから最後まで使ってみて、そのサービス自体の内容とUIを知り尽くさなければいけないです。
技術的なキャッチアップに加えて、このような仕様のキャッチアップもしなければいけないわけです。
また、未経験からエンジニア転職をしようとしてる人は、転職するまでは個人開発してる人が多いと思います。
サロンなどでチーム開発してる人もいるかもしれませんが、そのような人は少数派でしょう。
個人で開発してる人が現場に入ってからぶつかる初めの壁は、まずGitの使い方がわからないということです。
自分の場合は、個人で開発してる時は、ただミスった時用のために記録をつけておくくらいの感覚でしかgitを使っていませんでしたが、現場に入った時にまず「プルリクってなに?」ってなりました。
皆さんなら知ってるかもですけど、プルリクはプルリクエストの略で、他のエンジニアさんにレビューしてもらうための機能ですね。
そこでLGTMをもらってステージングにあげて、そこで動作確認をして、オッケーだったら本番にあげるという流れです。
今LGTMとかステージングという言葉が出てきましが、恥ずかしながら、自分はそれも知りませんでした(笑)。
LGTMはLooking Good To Meの略で、「まあ良さそう」という意味です。
プルリクを出した時にレビュワーがLGTMと返事してくれたら、ひとまずはひと段落です。
次にステージングについてですが、これは開発環境と本番環境の間にあるステージで、ローカルで確認できたものを本番にあげる前に、最後に確認する場みたいのようなものだと思ってくれたらいいです。
個人開発をしていると、開発環境からいきなり本番環境にぶち上げる事が多いので、このステージングの存在を知らない未経験者も多いと思います。
総じて、個人開発から現場でのチーム開発に移行すると、コード以外にも知らなかったことが、どんどんと出てきます。
- 技術面のキャッチアップをしなければいけない
- 仕様を頭に入れないといけない
- チーム開発特有の進め方を覚えなければいけない
やることはてんこ盛りです。
自分の場合は、特にいきなりやった事がないVue.jsとLaravelの両方をやることになったので、余計に大変だったかもしれないですが。。
でも心配しないでください。
「大変だな」「自分なんてだめだ。もやしになりたい」と思うのは、初めの3ヶ月だけです。
数ヶ月もすれば、技術も仕様もチーム開発も全部それなりにキャッチアップできます。
そして、心に平穏が訪れます。
それまでは頑張ってください。
初めの2ヶ月は全員大変。
でも2ヶ月経てばハッピーライフが待っているということを絶対に忘れないでください。
これを知っているかどうかで、初めの2ヶ月間の心持ちが全く違います。
これを知らないと、メンタルがやられてしまったり、ひどい時は会社をやめる人もでかねないです。
辛いなと思った時は、本記事をまたみにきてください。
絶対に気持ちが楽になるはずです。
初めの半年ほどは副業などをする余裕がないこと
知っておきべきことの二つ目は、初めの半年ほどは副業する時間がなかなかないことです。
これは、一つ目で話したことと完全にリンクしてますね。
一つ目で、初めの数ヶ月は色々なことにキャッチアップしなければいけず、精神的にも身体的にもしんどいと言いました。
そして、数ヶ月経てばある程度キャッチアップができて、心に平穏が訪れるとは言いました。
ただ、心に平穏は訪れても、やはり技術的なレベルが低いことに変わりはないわけですから、まあまあタスクに追われることにはなります。
自分は自社開発企業ですが、受託開発企業の人ならもっと納期からのプレッシャーがあると思います。
そのため、会社によりけりですが、初めの数ヶ月〜半年ほどは、毎日定時に帰れるということはあまりないと思います。
そして、土日も一部タスクをやったり、勉強をしなければいけないことがあったりするので、自分の時間は多くは取れないです。
だからこそ、今ホワイト企業に勤めていて副業する時間がたっぷりある人でも、エンジニアに未経験で転職した初めの半年くらいは、がっつり副業する時間は取れないと思ってください。
というか、未経験でエンジニアになっておいて、副業をしながら両方頑張るというのがちょっとおこがましいです。
せめてどちらか一個だけにしてください。
自分のように転職してからずっと副業のことをやり続けると、仕事のキャッチアップがかなり遅くなって色々と苦労します(笑)。
そのため、自分を反面教師にして、初めの半年は副業したくてもその気持ちは抑えて、エンジニアの業務に集中してください。
一つに集中特化した方が、結果的にリターンは大きくなります。
場合によっては性格が悪い人がいること
知っておきべきことの3つ目は、場合によっては性格が悪い人がいることです。
これに関しては、全員に言えることではないです。
会社、そしてそれぞれのチームメンバーによりけりです。
めちゃくちゃいい人ばかりのチームもあれば、やたら未経験者にマウントを取ってきたり、その結果、態度が横柄だったりとそんな人もいます。
特にエンジニアの場合は、勝俣健太さんなどのインフルエンサーも言っているように、わりと性格がよろしくない人の割合が多い職種のような気がします。
自分がもともと超ホワイト企業にいたから余計にギャップがあるとは思いますが、そういう性格がよろしくない同僚、先輩、上司と出くわす可能性はあります。
エンジニアのような専門職は、頭の良さというよりは経験がものをいう職人の世界ですから、年齢も学歴も下の人間にマウントを取られるなんてこともざらにあります。
別に年下だろうが、自分よりも学歴が低かろうが、普通の人かいい人だったら、「エンジニアとしてリスペクトするに値するな」思いますが、やはり中にはめちゃくちゃマウントを取ってくる人もいます。
皆さんももしかしたら、遭遇するかもしれないです。
こういう人の存在も、一番初めに言った、初めの数ヶ月はしんどいという話に繋がります。
しかし、それも初めの数ヶ月だけです。
ちゃんとキャッチアップすれば、マウントを取ってきていた人も、みんな普通のいい人になります。
エンジニアというのは、わりとこういう世界です。
もちろん、「チーム全員がいい人」ということの方が多いと思うので、それほど過度に心配する必要はありません。
SESの場合、人権がない可能性があること
知っておきべきことの4つ目は、SESに就職した場合、人権がない場合があることです。
このSESに関しては自分の実体験ではなくて、先輩や友人から聞いた話なのでさらっといきます。
未経験からエンジニアに転職しようとした時に、やはり難易度的に一番難しいとされるのは自社開発企業で、次が受託開発企業、その次にSES企業という順番です。
そのため、面接が下手だったり、学歴が全然ないという人は、自社開発企業はもちろん、受託開発企業からもなかなか内定がもらえないという事態になりやすいです。
そして、SESからしか内定がもらえないから、仕方がなく就職するという人も結構いると思います。
自社開発企業とか受託開発企業では、労働環境に問題があると聞いたことはあまりないんですが、SESの場合はよく悪い噂を聞きます。
間接的に聞いたんですけど、SESの社長が「派遣するエンジニアなんていくらでも替えがいるからメンタルがぶっ壊れても大丈夫」と言っていたらしいです。
マジで怖いですよね。
あとは、残業が多めだったり、テストばかりやらされたり、自分が思うような労働環境じゃない可能性が高いです。
だからなるべく自社開発企業か受託開発企業に内定がもらえるように頑張りましょう。
なかなか内定がもらえなくても粘る価値はあります。
安易にすぐに諦めてSESに行くことはオススメしないです。
ソシャゲと違って、SESの派遣先ガチャはリセマラはできないですからね。
派遣先が決まったら何ヶ月かは絶対に働かなければいけないです。
だからこそ慎重に行動してください。
おすすめの転職サイト/エージェント
これからエンジニアへの転職を目指す人は、何はともあれまずは、転職サイトや転職エージェントに登録する必要があります。
どの転職サイトやエージェントに登録すればいいのかというと、とりあえず以下のサイトに登録しておけば、間違いないです。
これらのサイトは、各サイトで求人案件が異なっていることが常なので、すべて登録して良求人を見逃さないようにしましょう。
会社に入社すれば、少なくとも数年は働くことになると思います。
そして、その会社での居心地や成長もすべて自分が身を置く環境に依存するので、求人探しは決して妥協しないように。
当然、すべて無料で登録できるので、まずはここから一歩踏み出しましょう。
おすすめの転職エージェント一覧
転職エージェント名 | 評価 | コメント |
レバテックキャリア | ★★★★★ | ITに特化した求人を紹介してくれる。特にベンチャー企業に強いのが特徴 |
マイナビエージェント×IT | ★★★★★ | 紹介してくれる求人が良条件のものが多く、またアドバイザーが業界に詳しく優秀 |
Tech Stars Agent | ★★★★★ | エージェントが全員エンジニア出身であり、エンジニア目線で最適な職場を選択してくれるのが特徴 |
おすすめの転職サイト一覧
転職エージェント名 | 評価 | コメント |
Wnatedly | ★★★★★ | ITに特化した求人サイトで、ベンチャー企業に強い。カジュアル面談で気軽に採用担当者とコミュニケーションを取れるのが特徴。未経験者の求人も多数あり |
Green | ★★★★☆ | 若手のIT/Web系経験者に採用に強いサイト。職務経歴書のサンプルなどを公開してくれているのが特徴 |
Geek Out | ★★★☆☆ | エンジニアに特化した求人が多数。レコメンド機能による求人の紹介などもあるが、未経験者に若干厳しい |
最後に
ここまでで、自分が実際に転職して現場に入ってから、絶対に知っておいたほうがいいことをまとめました。
- 初めの数ヶ月はしんどいこと
- 副業する時間がないこと
- 嫌な人間がいるかもしれないこと
これらは時間が解決してくれます。
3ヶ月も経てばこの3つのデメリットはほぼなくなってると思います。
そして、最後のSES企業に関しては、出来るだけSESを避けるように転職活動をしてください。
とはいっても、全てのSES企業が悪いわけではないので、もしSESに転職することになっても過剰な心配はいらないです。
ただ、何か異変に気が付いたら、すぐに逃げるようにしてください。
そこに維持もプライドもいらないです。
自分を一番大切にしてください。
本記事が、これから未経験でエンジニア転職する人の役に立てば嬉しいです^^
- 初めの3ヶ月はつらいこと
- 初めの半年ほどは副業をする時間がないこと
- 性格が悪い人がいる可能性があること
今回の内容については以下の動画でも解説しているので、ぜひご覧ください^^