京都大学のブラックな学部TOP3
本日は、実際に自分が学部と大学院合わせて6年間通った京都大学のブラックな学部TOP3を、独断と偏見で発表していきます。
今回の順位の根拠は、自分の経験、友達から聞いた話を参考にしているだけであり、実際に勉強時間やテストの量などの詳細なデータをとった結果ではありません。
あくまで完全に感覚的に順位をつけてみました。
かつての自分のそうでしたが、受験生は大学入学がゴールになっている人が多く、入学してからどんな生活が待っているのかということをちゃんと調べない人が多いです。
受験生が考えることは、たいてい「就職に有利そうだから○○学部」「やりたいことが特にないから、就職先が広そうな○○学部」のようなことです。
自分も単純に「就職に有利そう」という短絡的な思考で、電気電子工学科を選択しました。
どうしても、学びたい学問があって学部を選ぶならいいですが、そうではない場合は、ちゃんと入学後の生活も考慮して、学部を選択するべきです。
正直、京都大学の場合は、どの学部に入学しようとも就職率がいいのは間違い無いので、「就職の有利不利」で学部を選択するのは間違っています。
確かに京都大学内だけで考えると、相対的に就職に強い学部、弱い学部はありますが、日本全国規模で考えると、京都大学はNo.2の大学な訳ですから、京都大学に在籍している時点で、就職は有利です。
就職面はあまり考えなくてもよいとすると、何を考慮して学部を選択するべきか。
それは、特に学びたい学問が無い場合は、いかに楽に卒業できるかどうかでしょう。
実際、医療界や法曹界を除けば、今の大学進学者のうち、明確に勉強したい学問が決まって入学する人は少ないです。
理系ならとりあえず工学部に入っておく。
文系ならとりあえず経済学部に入っておく。
このような人が多いです。
おそらくこの人たちは、工学部の物理工学科に入って、熱力学を極めたいんだとか、経済学部に入って、金融経済学を極めたいんだと考えている人はほとんどいないでしょう。
みんななんとなく入学します。
どうせ学びたいものがないのなら、一番楽な学部に入っておいて、自由時間に好きなことをやる方が有意義な大学生活になります。
欧米は入学は比較的簡単だが、卒業が難しい一方で、日本は幸いその逆で、入学は難しいが、卒業はかなり簡単にできます。
そのため、いくら本気で勉強をしなくても、よほど単位を落としまくらない限りは、絶対に卒業することができるヌルゲーです。
しかも、日本の就職活動は、いまだに学歴を重視してくれるので、大学でいくら勉強していなかったとしても、大学名の肩書きだけで就活は楽々突破することができます。
そうなると、大学で真面目に勉強する意味がわからなくなってきます。
いかに楽に卒業できる学部に入学して、自分の時間を作り、インターンに参加したり、旅をしたり、ビジネスをしたりして、社会に出る前に経験値が積めるかが重要になっていきます。
大学生生活でやっておくべきことについては、以下の記事を参考にしていただければと思います。
そこで、今回は私の独断と偏見で、京都大学の中のブラックな学部TOP3を発表してきます。
今回は、京都大学についてのランキングになりますが、そのほかの大学でもおよそ同じことが言えるので、大学名にとらわれ過ぎず、参考にしていただければと思います。
また、学部といっても学部の中でもブラックな学部と楽な学部があったりなどして、一概に学部で一括りに評価できないので、学科単位でランキングを作りました。
また、各順位で複数個の学科が並んでいる場合は、だいたい同じくらいのレベルだと思ってください。
ブラックな学部第3位:法学部
京都大学でブラックな学部の第3位は、法学部です。
京大の法学部は通称「あほう学部」と呼ばれています。
なぜ「あほう学部」なのかというと、「アホみたいに勉強するから」です。
これは、アホみたいに勉強好きな人が集まっているというよりかは、アホみたいに勉強しないと、単位が取れないからです。
法学部は、皆さんご存知、憲法、民法、刑法と、とにかく覚えることが多いです。
自分のように暗記が苦手な人にとっては、地獄のような学部です。
一回の試験で覚えなければいけないボリュームも他の学部と比べて段違いに多いです。
京都大学の中央キャンパスに図書館があるのですが、試験期間中に図書館に行くと、8割り方、法学部生に埋め尽くされています。
なぜ、法学部生であるかがわかるかというと、デスクに置いてある「刑法」「民法」「六法全書」などと書かれた、分厚い参考書を見れば一目瞭然です。
法学部が一番図書館に近いということもあり、図書館は法学部生のナワバリと化しています。
もはやあの図書館は法学部のために作られたといっても過言ではありませんね。
学内で「今期の試験は2つだけだから楽勝だわ〜」「今期は1つ試験受けて、秒で夏休み突入だわ〜」とつぶやいていると、気づかないうちに法学部の人たちを傷つけている可能性があります。
彼らは、1〜2個で試験が終了することなんてありえません。
そして何よりも、法学部の試験は、他の学部の試験が終了してから始まるため、周りが夏休みを謳歌している中、精神的苦痛を受けながら、試験勉強や試験に臨まないといけないという悲しい運命にあります。
このような事情もあって、法学部は外界からの情報を一切シャットダウンするために、図書館という巨大な要塞の中に閉じこもって、勉強を続けます。
それでも、どうしても法学部にいいという人は、自己責任で入学してください(笑)。
ブラックな学部第2位:情報学科・電気電子工学科・工業化学科
京都大学でブラックな学部の第2位は、情報学科・電気電子工学科・工業化学科です。
情報学科、電気電子工学科、工業化学科の3つの学科のブラック度はだいたい同じくらいだと思ってください。
工学部はどの学科であろうとも、他の学部学科と比べると、ブラックであることは間違いないです。
やはり、ブラック度を高める一番の原因は、実験の存在です。
京大の工学部の場合、恐怖の実験は2年生から始まります。
学科によって、実験のカリキュラムは少しずつ違いますが、電気電子工学科の場合は、毎週木曜日に一限目から四限目までぶっ通しで実験を行います。
四限目までと言っても、四限目までに終わることなんてほとんどないので、だいたい普通は五限目、六限目の時間まで突入します。
なぜそこまで引き伸ばしてでも実験をやるかというと、当然データが取れないと、レポートがかけないからです。
他の文系学部のように、適当に文献漁ったり、ググったり、友達に教えてもらったりすれば、レポートが完成するでわけではないということが何よりもタチが悪いです。
他の班のデータをパクったりなんかしたら、速攻でばれます。
グラフなどが同じな訳ですから。
かと言って、データを改ざんして提出して、万が一にでもばれたら即留年決定なので、その選択肢もないです。
つまり、どれだけ時間がかかっても、自力でレポートのためのデータを取る必要があります。
基本、実験室は実験を行う日にしか使えないので、別日に実験するなんてこともできないので、実験日だけでなんとかデータを取りきる必要があります。
そして、なんとか実験を終えても、今度は次の木曜日までに大量のレポートを仕上げなければいけません。
レポートには、メインレポートとサブレポートの2種類があります。(今はもしかしたら変わってるかもしれませんが。)
メインレポートは、実験の教科書にある全ての設問に答える必要があり、サブレポートは1〜2問答えるだけでいい簡単なレポートです。
このメインレポートとサブレポートを4人が順番に取り組むことになります。
つまり、4週に一回メインレポートを執筆しないといけません。
このメインレポートは、かなりボリューミーで自分はマックスでWord65枚分を作成しました。
サブレポートの方も設問数こそは少ないものの、面倒なものは面倒です。
このような実験と実験レポートを、他の講義と同時にこなさないといけないのです。
文系学部には、このようなヘビーな実験やレポートが毎週課されることなんてないので、それだけでも工学部はかなりブラックと言えるでしょう。
ちなみに、建築学科や物理工学科、地球工学科については、今回言及していませんが、あくまで上記学科と比べると少しましなだけであって、他の学部と比べると忙しいことには変わりはないので、なめてはいけないです。
工学部は、このような忙しさから特に情報学科や電気電子工学科では、留年率が3割を超える年もあるくらいです。
実験が嫌になって参加しなくなった人、実験と他の講義が両立できなくて単位を落とす人など、色々なパターンがあります。
自分の周りにいた友達も、数人留年しました。
留年率が3割もあれば、周りから留年する人が続出しても驚かなくなります。
もはや、カイジのような世界観ですね。
最後に一点補足しておくと、工学部は忙しさもさることながら、何よりも男子校のような空気感がしんどいです。
理学部と並び、京都大学で有名な「イカ京」が大量発生するのが工学部です。
「イカ京」というのは、「いかにも京大生」の略で、平たくいうとオタクファッションをしたオタクのことです。
当たり前ですが、工学部の女子の比率は、全学部の中で最も低いです。
自分が京大に在籍していた頃は、電気電子工学科の場合、130人中5〜6人しか女子はいませんでした。
看護学部の逆バージョンですね。
ほぼゴリラしか環境の中、日々実験レポートに追われながら、講義もこなさなければいけない。
正直なところ、3位に紹介した法学部と、工学部は違う種類のしんどさがあるので、単純に順位付はできないですが、どちらも京大の中では、最高クラスに忙しい学科だということは認識しておいたほうがいいです。
ブラックな学部第1位:医学科・薬学部
京都大学でブラックな学部の第一位は、医学科・薬学科です。
まずこれらの学科は、6年制という時点で一番ブラックです。
6年間も講義やテストを受け続けるのは、それだけで他の学部学科をひきつけないほどのブラックさがあります。
勉強する内容が簡単であれば、6年間であろうとも特に気にならないと思いますが、皆さんご存知、医療系の学部の勉強内容はとにかく覚えることが多く、なおかつ難しいので、なかなか一筋縄にはいきません。
例えば、薬学科の場合、高校で習ったような有機化学や無機化学のような知識よりも、何十倍も複雑な化学式だったり、構造式を頭に入れないといけない。
医学科の場合は、生理学、病理学、解剖学と大量のインプットをしなければいけない。
しかも、5〜6年次になると、臨床実習が始まり、朝早くから夜遅くまでずっと臨床実習をしなければいけないなんてこともあります。
これらを乗り越えたと思えば、最終的に国家試験が待っています。
これだけでもいかにこれらの学部が忙しいかがお分かりだと思います。
これらのことを知った上で、医者や薬剤師を目指したいというのであれば、進学すればいいと思いますが、これだけ勉強したとしても、決して将来が約束される職業ではないことは理解しておくべきです。
最近話題になったのは、アメリカのIBM社が開発したAI、ワトソンが2000万件以上の論文を読み込み、ベテランの医者でも診断が難しいと言われる、白血病患者の医療診断をたった10秒で完了させました。
AIによるオンラインの診断もどんどんと導入されています。
これだけ頑張って勉強をしても、将来的に全てではないにしてもAIに代替されうる分野であることを理解して、進学するようにしましょう。
最後に
ここまでで、京都大学のブラックな学部TOP3を発表していきました。
冒頭でも触れたように、今回の順位はあくまで個人的な見解なので、正確さには少しかけますが、少なくとも上位3つの顔ぶれは、誰に聞いても変わらないと思います。
今回は、「忙しさ」という観点のみで各学部について紹介してきましたが、学部を選ぶときは、
- 自分が学びたいこと
- 将来性
- 忙しさ
の3つを考慮して、慎重に選んでください。
特に将来性については、これからAIや5G、6Gによって、社会構造そのものに大変革が起きる時代なので、過去の常識は捨てて、未来をしっかりと見据えるようしましょう。
これまでは医者、弁護士などは安定していて高収入が得られる職業の代名詞でしたが、今後は別にそうでもなくなってくる。
それくらいAIや5Gが社会に与える影響は凄まじいのです。
過去の常識なんぞ、全て破壊していきます。
今回の記事が、これから大学に進学しようとしている人の役に立てば嬉しいです^^
- 第1位:医学科・薬学科
- 第2位:情報学科・電気電子工学科・工業化学科
- 第3位:法学部
今回の内容については以下の動画でも解説しているので、ぜひご覧ください^^
(追加していただいた方だけに配布する限定動画もございます🎁)