結論
- 平日の8時間以上という莫大な時間リソースを割いており何となく働くことは人生史上最大の損失であるから
- 今の会社に依存して何となく働いているとリスク分散の観点から非常に危険であるから
- 今の会社で働いている目的を明確にすることで初めて別の有効な選択肢の存在に気づくことができるから
あなたは何のために今の会社で働いていますか?
この問いを急に投げかけられた時、あなたなら何と答えますか?
この問いに対して、即答できなかったり、「お金を稼ぐため」「安定しているため」と浅い根拠で答えた人は非常に危険な状態にあります。
多くの人は人生を何となく生きすぎなのです。
自分の人生を何だと思っているのかを問い正したいくらいです。
今回取り上げる「なぜ今の会社で働いているのか」という問いに限りません。
- 大学受験をする理由
- その人と結婚する理由
多くの人が歩いている道が自分にとって正解であるとは限りません。
多くの人は意味のない常識や慣習に頭が支配されて生きているため、多くの人が通る道はむしろ人生にとって大きな損失になる可能性の方が圧倒的に高いのです。
人生の中における大きな決断であればあるほど、本当にその選択肢は正しいのか、そして今いるこの場所は自分の目的にとってふさわしいのかを、考え抜く必要があります。
その中でも本記事では特に「働く」ということに注目して、「なぜ今の会社に働いているのか」という問いがどれほど重要であるか、その理由について説明していきます。
人生の中で会社に費やす時間リソースは莫大であるから
会社で働いていると、平日は8時間以上の時間を費やすことになります。
週に40時間以上、1ヶ月で160時間以上です。
実際には通勤時間などを含めると、1日に10時間は会社のために時間を使っていると言っても過言ではないでしょう。
私たちの1日は24時間あると言っても、そのうち6時間ほどは睡眠しています。
そのため、覚醒している18時間のうち10時間を会社に捧げていることになります。
これは自分の可処分時間のうちの55.5%を会社のために差し出している計算です。
仕事を引退するまで、自分の時間の半分以上を会社に奪われるわけです。
にも関わらず、その会社にいる意味が曖昧であるのは恐ろしいことだと思わないですか?
私が思うに、世の中の多くの人は「稼ぐためには会社で働かなければいけないから我慢するしかないんだ」というふうに初めから諦めています。
そして、金曜日の夜や休日だけを楽しみにして、細々と生きているのです。
つまり、「人生の55.5%はドブに捨てて、残りの45.5%を楽しもうじゃないか」という考え方を簡単に受け入れてしまっている人が多すぎるのです。
これは異常事態です。
お金だけではなく、時間についても極貧状態であることに気がつかなければいけません。
そこで、これほどまで人生から時間を奪う会社に対して、何か自分なりに意味づけを行う必要があります。
ここで勘違いして欲しくないことは、会社は絶対悪ではなく、使い方次第で素晴らしい自分の味方になってくれます。
だからこそ、「あなたは何のために今の会社に働いていますか?」という問いが重要なのです。
リスク分散の観点から、何となく今の会社で働くことは非常に危険であるから
今のご時世、特に目的なく何となく会社で働くことは危険すぎるからです。
つまり、人脈を作るためとか、スキルを身につけるためとか、実績を作るためなどの目的を一切持たずに、何となく会社に勤めている人はやばいということです。
今の会社に何も考えずに働いている人は、労働力さえ差し出しておけばお金はずっと安定的に自分の手元に入ってくると思い込んでいます。
しかし、現実はそんなことはなく、皆さんご存知の通り、メガバンクやキリン、その他優良企業でさえも続々とリストラを行ったり、早期退職者を募集し始めたというニュースが日常茶飯事になりました。
会社としては、特に役職が与えられていない中年を会社から追い出したくて仕方がないのです。
企業の支出の中で、人件費はかなりインパクトの大きい要素ですので、会社側も不要な人材を辞めさせようと必死なのです。
「でも、正社員を簡単に辞めさせることはできないから私は安心だ」と言う人がいるかもしれませんが、そもそも会社が倒産するかもしれませんし、大企業の場合は辞めさせることができないならとグループ会社に飛ばされることだってあります。
グループ会社に飛ばすわけですが、普通に飛ばすわけではなく、介護職など飛ばされた人がやりたくないような領域の会社に飛ばすわけです。
そして、社員から自発的に辞めさせる。
このようなパターンもニュースで話題になっております。
そのような中、さらに人工知能やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が普及することによって、これまで以上に人手が不要となるのです。
したがって「自分は正社員だから安心だ」が全く通用しないのです。
また、これまでは会社が倒産するか、早期退職者を募るかという観点で説明してきましたが、会社を追い出されるリスクはそれだけではありません。
- 上司から理不尽な扱いにより、精神的に参ってしまった時
- 自分の家族や親族の都合で、遠方に移住しなければならなくなった時
その他にも会社を離れなければいけない理由は多くあると思います。
このように、いつ会社から離れなければいけないか分からないご時世の中、今の会社で毎日を何となく過ごし、会社から何も学ばないでいると、いざ会社から追い出された時に露頭に迷うのです。
以上の理由からも、いかに「あなたは何のために今の会社で働いていますか?」という問いが重要であるのかをご理解いただけるでしょう。
今の会社で働く目的を明確にすると、会社の外の世界が見えてくるから
「今の会社で働いている意味はなんだろう…」
このような問いを自分に問いただした時に出てくる答えは人それぞれですが、何となく会社に勤めている人の回答のほとんどは「生活費のためにお金を稼ぐため」でしょう。
別に「お金のために会社で働く」ということは悪くもなんでもないのです。
大事なのはここからです。
思考停止してはいけません。
もう少し先を考えてみると、「目的がお金を稼ぐためであるのなら、手段として「会社に勤める」は最適なのだろうか?」という疑問が次に浮かんできます。
この疑問にぶつかって初めて「会社の外の世界」が徐々に見え始めることができます。
当然ですが、資本主義社会では会社の外の世界にこそ楽園があるのです。
「お金を稼ぐ」という目的ならば、会社で働くというのは最も選んではいけない選択肢です。
サラリーマンは、雇われの身であることから当然ですが、自分が提供した労働力のうちの3分の1程度の賃金しかもらえません。
会社は、サラリーマンに対して「働く場所」と「賃金」の両方を与えており、その合計が労働力の対価として支払います。
働く場所を与えられている時点で、大損しているわけです。
また、サラリーマンは会社からではなく政府からも搾取され続けています。
つまり、政府は所得税や社会保険料などを給料から天引きすることで、サラリーマンは知らず知らずのうちに大金を搾り取っています。
サラリーマンは面倒な事務処理を会社が代行してくれるからラッキーと思っているかもしれませんが、それは政府が仕掛けた労働者を搾取するためのシステムなのです。
一方で、会社を飛び出して、個人事業主やプライベートカンパニーを作ったとすると、もちろん雇われの身ではないので、自分の労働力はそのまま100%全て自分の売り上げとして手元に残ります。
そして、自分で税務処理をすることができるため、損金を計上したり、プライベートカンパニーを持っているなら役員報酬を家族に配ってしまうなど、様々な節税対策を合法的に行うことができます。
ある本で読んだことがあるのですが、売り上げが900万円ほどある家族が、プライベートカンパニーや損金の計上などをフルに活用することによって、年間で支払っている税金は数十万円にも満たないという例もみたことがあります。
「お金を稼ぎたい」「お金を蓄えたい」というのが目的であるのなら、会社でサラリーマンとして働き続けることなんてことは、資産形成の観点からありえないのです。
「あなたは何のために今の会社で働いていますか?」という問いに真剣に向き合うことで、会社の外の世界の魅力に気がつくことができるでしょう。
まとめ
ここまでの説明で「あなたは何のために今の会社で働いていますか?」という問いの重要性をご理解いただけたかと思います。
まずはとにかく周りに流されずに、疑問を持つことが大事です。
疑問を持つためには、色々な情報に触れましょう。
色々な情報に触れるためには、これまでに話したことがない友人と話してみる、みたことがないジャンルのYouTubeを観てみる、本をたくさん読んでみるなど、いつもの習慣と違うことを積極的に行いましょう。
かくいう自分も、ある一本のYouTubeによって常識という呪縛からのがれることができ、今に至ります。
人生、何があるかわからないものです。
しっかりと、自分が今この会社で働いている意味は何なのかという問いを自分に投げかけ、自分なりの答えを見つけしょう。
友達に相談してもいい。
Googleで調べまくってもいい。
何でも利用できるものは利用しまくりましょう。
疑問を持てた時点で、あなたは一歩も二歩も他のサラリーマンの先をいけているのです。
考え抜いた結果、会社に残るのか、転職するのか、独立するのか。
それぞれ導き出す答えは異なるでしょう。
本記事を読んでくれた皆さんは、明日には問いに対する答えを持ってくれていると信じています。
それでは最後にもう一度、結論をまとめておきます。
- 平日の8時間以上という莫大な時間リソースを割いており何となく働くことは人生史上最大の損失であるから
- 今の会社に依存して何となく働いているとリスク分散の観点から非常に危険であるから
- 今の会社で働いている目的を明確にすることで初めて別の有効な選択肢の存在に気づくことができるから