結論
- 副業で得た知識を本業に生かすことができる。また、逆に本業で得た知識を副業に生かすこともできる
- 労働に対して、時給思考から脱却することができ成果思考(価値ベース)へと頭を切り替えることができる。
- 市場における自分の価値を正しく知ることができる
- ビジネスにおけるヒト・モノ・カネの流れを理解することができる。
- 会社と対等な立場でものを考えることができるようになる。
副業には副収入以外にも大きなメリットがある
多くの人にとっては「本業以外の稼ぎ口を得る」ということが副業の目的となっているのではないでしょうか?
もちろんそうだと思いますし、自分もまさにそのような理由から副業を始めました。
ただ、多くの人はすでに感じているかもしれませんが、副業を始めてみると副収入以外にも多くのメリットがあることに途中から気が付いてきます。
今回はこれから副業を始める人や、すでに副業を始めているがそのメリットを十分に考えたことがない人に対して、副業のモチベーションをさらにあげるという意味で本記事を書かせていただきました。
それでは、以下より副業の副収入以外の主なメリットを5つを紹介していきます。
本業と副業のシナジー効果を期待できる
本業と副業の組み合わせによりますが、自分の本業に活かせる副業を選んだとすると、副業の知識がそのまま本業に生かすことができます。
また、逆に本業で得た知識を副業に生かすことだってできます。
例えば、普段Webマーケティング会社に勤めていて、副業でブログ運営している場合、本業で得た「WordPress知識」「SEO知識」「アクセス解析知識」「アクセスを伸ばすための方法論」など、そのまま副業に生かすことができます。
また、副業で得た上記の知識をそのまま本業に転用することもできます。
本業と副業で互いにかなり近しい仕事をしているわけなので、その分野に関するノウハウは互いにシナジーを生みながら指数関数的に蓄えられていきます。
次にフロントエンジニアとして働いていて、副業でWeb制作の案件を受注しているとします。
この場合も、本業で得たHTML、CSS、Javascriptなどの深い知識はもちろん、細かなテクニックなどを副業のWeb制作に生かすことで作業効率をはるかに向上させることができます。
もちろん逆に、副業のWeb制作時に発見したテクニックや勉強した内容を、本業に転用することもできます。
とにかく、現在の本業の職業がなかなか副業とシナジー効果を生みにくものであるのなら、私は転職することをオススメします。
本業の給料が今現在高かったとしても、その後どれだけ時間をかけて頑張ったとしても、年収1,000万円いけば御の字程度でしょう。
一方で、本業と副業とでシナジー効果を生み出させる環境に身を置いておくと、得られる収入の上限値は無くなります。
なぜなら本業には上限値はありますが、副業には上限値がないからです。
それは、本業が会社から評価されているのに対して、副業は市場から評価されているからです。
一時的に収入が少し下がったとしても、収入のメインを副業とする収入設計が得策です。
時給思考から脱却できる
副業をしている人ならわかると思いますが、副業ではほとんどの場合は「時給労働」ではなく「成果報酬型の労働」になります。(※もちろん、中には時給労働となる副業も一定数存在します)
そのため、とにかく時間が経過すればお金がもらえるという甘っちょろい考え方を頭の中から消し去ることができ、価値ベースで仕事に取り掛かることができるようになります(この考え方がビジネスの基本です)。
例えばブログ運営をしている場合、いくら時間が経過したところで読者にとって有益な記事を書かない以上、アドセンス収入もアフィリエイト収入も得ることはできないのです。
プログラミングにしても、どれだけ時間が経過しようが、クライアントが望んでいる成果物を納品しないとお金はもらえないわけです。
副業はこのように「価値ベースで物事を捉え、ユーザー目線を持ったビジネスをすることの重要性」を私たちに教えてくれます。
このことは本業のような、特に何もしていなくても勝手にお金が入ってくるような環境に身を置いていると一生気がつかないことです。
価値ベースでビジネスをすることができれば、収入を青天井に伸ばすことができます。
なぜなら、時給労働が単なる時間の切り売りに対して、価値ベースでの労働をすると投下する時間に加えて「個人のブランド」や「資産の蓄積」などの付加価値が強力な効力を発揮するからです。
自分の市場価値を正しく把握できる
副業をしていると自分の市場価値を嫌でもよく知ることができます。
それは会社の看板など何もなく、一個人として勝負しているため、副業での評価はそのまま自分への評価(市場価値)と等しいからです。
会社での業績や成果は、会社の看板がバックにあったり、チームでプロジェクトを進行していたりと、成果に関与するパラメータが多すぎて、正しく自分の市場価値を測ることができません。
そのため、現在会社で評価されていると思っていても、その評価の80%は会社の看板のおかげだったりするかもしれません。
例えば営業がわかりやすいですが、社内でトップの営業成績を残していたとしても、会社名にブランドがあったために顧客は受容していただけなのかもしれません。
その場合、成果のうち何割が会社のおかげで、何割が自分の実力なのかが明確には知り得ません。
一方で副業の場合は、ブログ運営ならアクセス数やアドセンス収入、プログラミングなら保有しているスキルや実務経験年数など、自分のスペックのみが成果と結びつくため、自分の市場価値を正確に把握することができます。
それにより、毎日の本業や副業での仕事において、自分の不得意分野を改善したり、自分の得意分野をさらに伸ばしたりと正しいPDCAを回すことができるでしょう。
ビジネスにおけるヒト・モノ・カネの流れを理解できる
自分でビジネスを行うと、ビジネスにおけるヒト・モノ・カネの流れをよく理解することができます。
つまり、「自分のお金や時間などのリソースをどのように配分するべきか」「コンテンツの内容はどのようなものにすべきか」「プロモーションルートはどのように設計するべきか」「どのような節税を行うべきか」「アウトソーシングはどこにどれくらい依頼するべきか」などです。
会社に勤めていると、様々な部署が存在し、それぞれの役割が多くの人に分散されているため、なかなかビジネスの全体像が見えにくくなっています。
一方で副業の場合には、自分の資産を効率的に運用するために、また消費者に受け入れてもらえる形でコンテンツを提供するために全てを一人で考えなければいけません。
そのため、ビジネスの基本となる4P(Product、Price、Promotion、Place)に関する設計の全体像を把握し、一人で組み立てられるようになります。
言い換えると、営業部・商品開発部・戦略立案・経理部の全てを自分が担当できる状態となります。
自分でビジネスモデルを構築し、キャッシュフローを描けるようになると、本業や副業にとどまらず様々な場面で役に立つ知識となるでしょう。
会社と対等な立場として働ける
個人的に一番大きなメリットを感じたのは、この「会社と対等な立場として働けること」です。
会社からの労働収入でしかお金を得る手段を知らないでいると、会社の存在に完全に依存してしまうことになります。
その結果、会社での仕事や人間関係に不満があったとしても、退社するなんていう発想が生まれることはありません。
あなたの身の回りでも、副業で稼いだことがない人たちを観察してみてください。
おそらく会社の仕事や上司に愚痴をこぼすだけで、「会社をやめて○○がしてみたい」といった未来像を話す人は誰一人としていないでしょう。
彼らは「お金は会社からもらうものなので、大学を卒業したら定年退職するまで会社で働き続けなければいけない」と洗脳されているため、退社という単語が頭に浮かぶことは一生ないのです。
一方で、副業でお金を稼いでいる人は会社への依存度がかなり低く、何なら明日会社が倒産しても問題ないと思っているくらいなので、無駄に上司にへこへこしたりしないし、会社の経営が気に食わなければすぐに居場所を変えることができる余裕もあります。
このように、本業しか知らない人は会社と自分が完全に主従関係にあるのに対して、副業でも稼いでいる人にとったら会社は単なる稼ぎ口の一つに過ぎないのです。
このように、会社への依存度を下げてリスク分散するととともに、人間関係や働く場所に制限が生まれないことは人生において、非常に大きなメリットだと言えるでしょう。
まとめ
最後にもう一度、結論をまとめておきます。
- 副業で得た知識を本業に生かすことができる。また、逆に本業で得た知識を副業に生かすこともできる
- 労働に対して、時給思考から脱却することができ成果思考(価値ベース)へと頭を切り替えることができる。
- 市場における自分の価値を正しく知ることができる
- ビジネスにおけるヒト・モノ・カネの流れを理解することができる。
- 会社と対等な立場でものを考えることができるようになる。
今回の内容については以下の動画でも解説しているので、ぜひご覧ください^^