エンジニアはコスパ最強の職業
本記事では、一般的に高給取りと言われる「医師」「弁護士」と比較して、エンジニアがいかに少ない勉強量で、これらの職業を凌駕するほどのメリットが見込めるかを解説していきます。
結論
結論を先にまとめますね
- 医師や弁護士と違って、エンジニアは学歴不要
- 学習時間はたったの500時間ほどでなれる
- 学習にかかるコストは0〜50万円だけ
- 年収1,000万円以上も見込める
- フリーランスとして働きやすい
- リモートで働ける
- 副業でも大きく稼げる
- 発信者になりやすい
- メンター(コンサル)でも大きく稼げる
- 起業しやすい
医師の場合
コスト1:医学部へ合格する必要がある
医師国家試験の受験資格が「医学部の卒業」であるため、医師になるためには大学受験で最も難易度が高い医学科に合格する必要があります。
医学科は全国に80校ありますが、いずれも倍率は非常に高く、しかもライバルとなる受験生は皆、高校ではトップ争いをしているような優秀な学生ばかりです。
この医学科の難関を突破するのにまず、5000時間以上の勉強が必要です。
コスト2:6年制の医学部を卒業する必要がある
ご存知の通り、医学部は例外なく6年制であり、膨大な勉強・暗記を日々重ねる必要があります。
また、第5学年から臨床実習が始まり、患者との高度なコミュニケーションを必要とされるため、誰でもできるわけではありません。
基礎医学から始まり、臨床実習まで全てをカバーして、全カリキュラムを修了させて、6年かかってようやく卒業となります。
ただ、医学科の卒業はまだまだ医師への入り口に過ぎない。
コスト3:医師国家試験に合格する必要がある
医学科を卒業したら、ようやく医師国家試験の受験資格が得られるのです。ここまでの道のりで、順調にいっても6年かかるわけです。
そして、国家試験に合格するため、毎日10時間の勉強を試験直前の8ヶ月続けたとしたら、さらに2400時間の勉強量を積み重ねることになります。
コスト4:国家試験合格後は研修医として2年間修行する必要がある
苦労を重ねて、医師国家試験に合格し、医師国家免許を取得したら次は研修医として病院に2年間勤めなければいけません。
先が長過ぎますよね。。ストレートでうまくいったとしても、医師になるためには最短で8年間もかかるわけです。
コスト5:労働環境が過酷
厚生労働省の調査では、医師の残業時間はおよそ167時間となっており、朝7時から夜10時半まで毎日働いている計算です。
人相手の職業で、緊急の対応も多々必要とされる他、「当直」という勤務形態により、土日祝日にも病院にいなければいけない。
コスト6:高すぎる学費
ここまでで、医師になるためには、最低8年間という膨大な勉強時間と臨床実習時間が必要であることがわかりました。
これだけではなく、さらに医師になるためには、膨大なお金も必要となります。
例えば私学の医学科の場合、トータルで2000〜4000万円の費用が必要となります。
こんなにお金を払うくらいなら、ローンなしで不動産を購入して、家賃収入を得た方がよっぽど賢明ですね(笑)
コスト6:年収はそれほど多くない
さて、医学部に入学して6年間頑張った後、研修医として2年間頑張り、そこから医師国家試験に合格するために毎日勉強机に向かった結果、どれくらいの年収がもらえるのでしょうか。
答えは、1000万円(勤務医)〜3000万円(開業医)です。
開業医は年収が高いですが、開業するために不動産などで多額の借金を抱えていることが常です。
そのため、勤務医にしても、開業医にしても、医師になるために捧げてきた時間に対するリターンとしては低いでしょう。
よほど、医師として働きたいと思わない限り、私はオススメしない職業です。
弁護士の場合
コスト1:大学の法学部に進学する必要がある
弁護士になるためには、後ほど紹介する予備試験に合格すれば、司法試験の受験資格は得られるため必ずしも法学部に進学する必要はないですが、よほど天才じゃない限り、法学部には一般的に進学する必要があります。
司法試験の合格実績がある大学(東大や京大、一橋、早稲田、中央)の法学部は、入学難易度が非常に高いと言えるでしょう。
最終的に司法試験に合格しなければ意味がないので、上記以外の法学部に進学する意味は皆無です。
この難関大学の法学部に進学するためには、2000時間(早稲田・中央)〜5000時間(東大・京大・一橋)の勉強をする必要があると思います。
コスト2:法科大学院(ロースクール)に進学する必要がある
司法試験の受験資格を得るためには、「法科大学院を卒業する」か「司法試験予備試験に合格する」必要があります。
予備試験ルートは、東大・京大・一橋・早稲田の強者たちしかいない中で、合格率が15〜20%ほどの超難関試験です。
やはり一般的には、法科大学院ルートを経由する方が多いでしょう。
法科大学院でせっせと二年間、六法全書とにらめっこし続けて、ようやく司法試験の受験資格が得られます。
コスト3:司法試験に合格する必要がある
司法試験は短答式(マークシート形式)と論述式の2つの形式に分かれており、短答式では憲法・民法・刑法の3科目を勉強する必要があります。
また、論述式では憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法の7科目に加えて、倒産法、租税法、経済法、知的財産法、労働法、環境法、国際関係法の中から1科目を選択して受験します。
試験は4日間にも及び、それだけでも大変さがわかると思います。
司法試験の合格率は、ライバルが強者たちしかいない中で、20%前後です。
しかも、司法試験の受験には一定の条件があり、「法科大学院修了または予備試験合格から5年間で5回」までしか受験できません。
この司法試験に合格するためには、最低でも一日10〜14時間の勉強を2年間は続ける必要があるでしょう。
コスト4:高すぎる学費
医学部ほどではありませんが、弁護士になるためには大学の法学部と法科大学院に進学する必要があるため、その費用が必要となります。
その金額は大学・法科大学院・司法試験受験料等を含めると、国立大学か私立大学かで変わりますが、およそ800〜1000万円ほどでしょう。
コスト5:年収はそれほど多くない
さて、難関大学の法学部に入学して4年間頑張った後、法科大学院で2年間頑張り、そこから司法試験に合格するために毎日勉強机に向かった結果、どれくらいの年収がもらえるのでしょうか。
答えは、1000万円ちょっとです。
割りに合わないですよね。どうしても弁護士になりたいと思わない限りは、絶対に目指さない方がいいでしょう。
エンジニアの場合
ここからは、医師や弁護士と違い、いかにエンジニアが最小限の努力で、最大限のリターンが得られる職業であるかを説明していきます。
メリット1:大学は不要。むしろ高校も不要
医師や弁護士とは違い、エンジニアになるための資格は存在しません。誰にでも門戸は開かれています。
今の時代では、大学生、高校生はもちろん、小学生でもプログラミングを学習しており、立派なエンジニアがいたりします。
その小学生はすでに、遊び散らかしている大学生や社会人なんかよりも100倍市場価値が高いです。
メリット2:学習時間は最低500時間程度
エンジニアになるために必要な勉強時間は、500時間程度です。少し吸収が遅い人でも1000時間あれば十分にエンジニアとして働けるほどにはマスターできます。
毎日5時間の勉強をたった3ヶ月間継続するだけで、500時間の勉強量となります。
医者になりたい人は、毎日10時間〜14時間の勉強を2年間続けていましたよね。これだけでもいかにエンジニアが時間的コスパが良いかが分かります。
メリット3:学習にかかる費用は0〜50万円程度
エンジニアになるには、独学でも十分可能です。大学に行く必要も大学院に行く必要もありません。
分厚い医学書や六法全書を毎日読み込む必要もありません。
現在は、Progateやドットインストールなどの月額1000円程度のオンラインサービスが充実している上に、20万円〜50万円ほどで入学できるプログラミングスクールも多数あります。
そのため、独学で勉強する方は0円、プログラミングスクールに通う方は20〜50万円程度で立派なエンジニアになることができるでしょう。
エンジニア(今回は特にWeb系エンジニア)に3ヶ月でなるためのロードマップを以下の記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
メリット4:良好な労働環境
大手企業からベンチャー企業まで、フレキシブルに働ける会社はかなり多いです。
また、特にベンチャー企業は向上心が高い人が集まっているため、良い刺激を受けながら、さらに成長を図ることができるでしょう。
さらに、リモートワークでの作業も可能であるため、無駄な通勤をしなくて済むことも大きなメリットです。
メリット5:エンジニアはあらゆる可能性に満ちている
ここまでも、エンジニアという職業の大きなメリットを紹介してきましたが、一番のメリットは、人生の自由度が一気に広がることです。今回は思いつくだけでも以下のようなメリットがあります。
エンジニア正社員として転職でキャリアアップ
今も昔もエンジニア人材は、需要に対して供給が全く追いついていない状態であり、今後その傾向がますます強くなります。
そのため、未経験からエンジニアに転職した場合は、初年度は対したことがなかったとしても、実務経験を積んで転職すれば大きな年収アップが期待できます。
Webエンジニア(特にサーバーサイドエンジニア)や機械学習エンジニアとして、3年ほど経験を積めば年収1000万円も見込めます。
こんなに美味しい職業はないですよね!
フリーランスエンジニアとして自由に働ける
エンジニアの場合、正社員としてではなくフリーランスとして働いている方もかなり多いです。
フリーランスエンジニアの場合は、正社員とは違って解雇をされやすい反面、かなり高給取りになりやすいメリットがあります。
実務経験2〜3年で年収1000万円以上稼ぐ人も多くいます。
また、リモートワークで働く人も多いため、働く時間や場所を問わず、自分のライフスタイルに合わせた働き方を実現できます。
実務未経験からいきなりフリーランスになる人もいるくらいなので、難易度もそこまで高くはないでしょう。
副業で大きく稼ぎやすい
エンジニアは、Webライターやデザイナーなどと比べると、副業における単価は非常に高いです。
2週間程度で終わる仕事を1つ受注するだけで、20〜30万円ということも普通にあります。
また、自身でアプリを開発することもできるため、アプリを会社に売り込んで販売することでお金を稼ぐこともできます。
とにかく、本業だけではなく、副業でも大きく稼げるのがエンジニアの強みです。
具体的なプログラミングでの稼ぎ方については、以下の記事にまとめています。
発信者としての影響力を持ちやすい
最近、エンジニア志望の方が増えてきて、ゼロからプログラミングを学び始める人が多くなりました。そして、その傾向は今後ますます強くなると思います。
エンジニアとしてのキャリアを積んでおくと、プログラミング初学者に対して有益な情報を与えられる点で、発信者として大きなプレゼンスを築くことができます。
自分もプログラミング副業で月30万円稼いだり、エンジニア転職を成功させた経験からTwitter(@YUJI_MZTN)でプログラミングに対するお役立ち情報を発信していますが、やはり需要が高いため、2ヶ月でフォロワーが2500人増えました。
ぜひ、皆さんもプログラミングを勉強しながら、発信者側に回ってみましょう!
メンターとして稼げる
先ほども書きましたが、最近プログラミングを学習する人が急激に増加しています。そのため、Progateやドットインストールのようなオンラインサービスの他、プログラミングスクールも数多く出てきました。
加えて、プログラミングを「1対1」や「1対多」で教えるようなメンターの仕事の需要も出てきました。
個人的に家庭教師的に教える人もいれば、オンラインサロンを開催して大勢の人にまとめて教えたり、情報を発信する人もいます。
起業しやすい環境
エンジニアとして働き始めると、特にスタートアップ企業のような場所だとかなり意識が高い人が集まっています。
「3年後にシリコンバレーに挑戦するためにエンジニア修行している」と言っている人もいました。
きっと、あなたも大いに刺激を受けるでしょう。
また、エンジニアは「欲しい」と思ったサービスがあれば、自身で作り出すことができます。そして身の回りにはエンジニアがたくさんいるため、人手が必要であれば手伝ってもらえるかもしれません。それが、結果的に会社になったりします。
エンジニアは、意識が高い人たちに囲まれ、自分でサービスも作れる。
とにかくエンジニアは、起業しやすい環境にあります。
起業に興味がある方には、うってつけの職業ですね。
まとめ
改めて、結論をまとめておきます。
- 医師や弁護士と違って、エンジニアは学歴不要
- 学習時間はたったの500時間ほどでなれる
- 学習にかかるコストは0〜50万円だけ
- 年収1,000万円以上も見込める
- フリーランスとして働きやすい
- リモートで働ける
- 副業でも大きく稼げる
- 発信者になりやすい
- メンター(コンサル)でも大きく稼げる
- 起業しやすい
今回の内容については以下の動画でも解説しているので、ぜひご覧ください^^