プログラミングか動画編集のどちらを勉強すべき?
最近、会社のリストラや早期退職者のニュースがバンバンとテレビで流れるようになり、スキルを身につけて、会社に頼らず個人で稼げるように努力している人が多い。
まず、個人で稼ぐ副業の種類として、大きく分けて「ストック型の副業」と「スキル型の副業」の二つがあります。
ストック型はブログやYouTubeやnote、株式のインデックス投資や不動産投資などです。
ストック型の特徴は、
- クライアントが存在せず、自分だけで完結すること
- はじめに頑張ればあとは放置しておくだけで勝手に稼ぎ続けてくれることの二つがあります。
そしてスキル型は、何か特殊技能を身につけて誰にでもできるものではないことでお金を稼ぐことです。
例えば、プログラミングだったり、動画編集だったり、サムネイル制作だったり、photoshopやaftereffectを使ったデザインやアニメーション制作だったり、何かしらのコンサルだったりです。
スキル型の特徴は、
- 時間の切り売りではありますが、エクセルにデータを入力したり、コンビニのアルバイトみたいな誰でもできる仕事と比べると高単価である
- スキルを身につければ、すぐに働けるので、即金性が高い
などがあります。
つまり、スキルを横展開して色々な稼ぎ方をできるようになるということです。
スキル型の稼ぎ方は、基本的には時間の切り売りですが、コンサルしたりディレクションに回ったりすると、さらに大きく稼げたり、時間の切り売りでもなくなったりします。
ストック型とスキル型はそれぞれに一長一短がありますが、基本的には両方を同時並行でやるのが好ましいです。
何かスキルを磨きつつ、毎日何かをストックしていくということですね。
自分の場合は、主にプログラミングというスキル型の副業をやりながら、ブログとYouTubeというストック型の副業をしています。
今回はストック型は少し横に置いておきまして、スキル型で稼ごうと思った時に、どのスキルを身につけるかですが、人気のスキル型の副業としては、現在「プログラミング」と「動画編集」が二巨頭となっています。
この二つの分野が2020年現在激アツとなっています。
このプログラミングと動画編集は、今ネットでも話題に上ることが多いので、これらを始めようとする人がかなり多いです。
ただ、当然ですが、初心者の場合は両方ともを始めるのは得策ではないので、どちらかを選ぶことになりますが、ここで「どっちをやればいいんだ…。」と悩む人がいます。
自分もTwitterのDMなどで「もし、今全くのゼロから始めるならどちらをやりますか?」などと、よく質問をもらったりします。
答えをいうと、1ヶ月間それぞれ触ってみて自分が楽しいと思った方を続ければいいだけです。
それが一番です。
以上です。
それでは今回の記事はこれで終わりにします。
と言うのは簡単なんですが、それで終わると本記事の価値はないので、実際にプログラミングと動画編集の両方をやっている経験から、どのような目的を持っている人が、どちらを選択すべきかを深掘りしていきます。
自分は二つを知っているからこそ、それぞれのメリットとデメリットがわかります。
ここからは、「案件単価」「参入障壁」「横展開のしやすさ」「本業にできるかどうか」の各項目で、プログラミングと動画編集を比較していきます。
そして、その結果、結局最終的にどちらを選ぶべきかを、「目的別」に結論を出していきます。
案件単価
案件単価については、プログラミングに軍配が上がります。
プログラミングの場合、数時間で終わる簡単なLP制作でも、クラウドソーシングではなく、自分で営業をしたら4〜8万円はもらえます。
WordPress案件になると、15万円〜25万円もらえたり普通にあります。
この案件単価は動画編集では難しいです。
動画編集の場合は、動画の長さや個人案件や法人案件などで単価は変わりますが、普通のYouTube動画の編集をする場合は、一本3000円〜10,000円くらいです。
プログラミングは単価が大きいので月に1つ2つこなす感じで、動画編集は単価が低い代わりに何十本かをこなすイメージですね。
動画編集では20本ほどこなしてようやく、プログラミングの1回分の単価になります。
さらにプログラミングの場合は、初心者は数をこなすのは難しいですが、スキルがついたり、チーム化して工夫するなどして、1ヶ月に何個もさばけるようになると、かなりの額を稼げます。
どのくらい稼げるかと言うと、個人で頑張った場合は月に30〜50万円くらい。
そしてチーム化したり、ディレクションに回ったりすると月に200万円稼ぐ人もいます。
参入障壁
参入障壁については、圧倒的に動画編集に軍配が上がります。
これに異論がある人はあまりいないと思います。
プログラミングと動画編集の適性は個人差があるといっても、さすがに動画編集の方が簡単です。
客観的にみて、動画編集はプログラミングと比べて覚えることが少なすぎます。
プログラミングはHTML、CSS、JavaScript、JQuery、Bootstrap、WordPressは、最低限覚える必要があります。
プログラミングは稼げるようになるまでどれだけ早い人でも1ヶ月、普通は数ヶ月かかります。
動画編集の場合は、テロップを入れたり、カットしたり、プラグインを使いまわしたりするだけでかなりクオリティの高い動画が作れる。
複雑なアニメーションに関しては、全てプラグインがあって、それを使えばいいだけなので、覚えることはほとんどありません。
ただ、動画編集の場合は、数週間で稼げるようになります。
本気出せば一週間でもいけます。
両方やってるからわかりますけど、動画は本当に誰でもできることがわかります。
しかも常に完成品をモニタリングしながら作業できるということに加えて、クリエイティブ要素が強い作業になるのでやっていてとにかく楽しい。
覚えることが圧倒的に少なくて、クリエイティブな作業が楽しい。
この二つの理由から、初心者は動画編集の方が圧倒的に参入しやすいし、挫折もしにくい副業になっています。
横展開のしやすさ
横展開のしやすさついては、ドローです。
横展開のしやすさというのは、動画の冒頭でも言った通り、ただ単にクライアントから案件を受注してお金をもらうという稼ぎ方だけではなく、自分が身につけたスキルやノウハウを誰かに教えてあげたり、コンテンツ化したり、チームを作ってディレクションなどをすることです。
この横展開に関しては、プログラミングも動画編集もやっている内容が違うだけで、展開方法は両者共通しているので、どちらの方が展開しやすいということはありません。
そのため、プログラミングをやることになっても動画編集をやることになっても、ある程度スキルが身についてきて、もっと稼ぎたいと思ったら、ぜひそのスキルを他の稼ぎ方に応用できないだろうかということを考えてみてください。
新しいスキルを身につけることももちろん重要ですが、それと同じくらいに今持っているスキルで他に何ができるだろうと考えることも重要です。
これは当然、プログラミングや動画編集に限らず一般的に言えることです。
既存スキルの応用、これは個人で稼ぐ上でキーワードになるので忘れないでください。
本業にできるかどうか
本業にできるかどうか、つまり自分の収入源の大きな柱にできるかどうかについては、プログラミングに軍配が上がります。
プログラミングの場合、さっきも言った通り、案件単価が高く、月に数本こなせば30〜40万円くらい稼げるポテンシャルがあるので、十分生活していくことができます。
また、プログラミングの場合は、転職してエンジニアになることもできます。
エンジニアとして現場で1~2年就業を積んでフリーランスになれば、ゆるい働き方で月に50万、60万稼ぐこともできる。
一方で、動画編集の場合は収入の大黒柱にするのは難しいと思います。
自分でコンテンツを販売したり、チームを作ってうまく回すようなディレクターになったりしない限りは、月に30万〜50万円のような大きな収入はなかなか見込むことはできません。
動画編集でクリエイターとして転職することもできると思いますが、需要と供給のバランスがエンジニアほど崩れていないので、市場価値は高くなりづらいですし、月単価も見劣りします。
とはいっても、自分も動画クリエイターのフリーランス事情はそこまで詳しくないので、もし、動画クリエイターで月に50万円くらいを安定して稼いでいる人がいたらぜひ教えてください^^
結局、どちらの勝ちなのか
結局、プログラミングと動画編集のどちらをやるべきかですが、当然一概にこっちをやるべきだとは言えません。
ただ、ここまでの話を踏まえると、条件分岐して「こういう人にはこっちを勉強すべき」ということであれば結論を出すことができます。
副業で小銭稼ぎをしたい人
今安定した職業を何かしら持っていて、副業で小銭を稼ぎたいという人には、動画編集をお勧めします。
ここでいう小銭とは、だいたい数万円〜10万円程度だと思ってください。
なぜかというと、動画編集はプログラミングほど案件単価が高い訳ではないですが、誰でも参入できて、挫折することがほぼないからです。
しかも1対1のクライアントワークをただこなすだけではなくて、積極的に横展開することで、大きく稼ぐことも可能なので、副業との相性はかなりいいです。
プログラミングも絶対的には悪くはないですが、動画編集と比べた相対的評価を下すと、副業観点では動画編集の方がお勧めです。
ライフスタイルの中心にして大きく稼いでいきたい人
小銭稼ぎではなく、ライフスタイルの中心に据え置き、揺るがない大きな収入源にしたいと思っている人には、プログラミングをお勧めします。
プログラミングは動画編集よりも確かに覚えることが多くて大変ですが、将来的に大きな安定収入となったり、柔軟な働き方ができることから、やはり頑張った分、見返りも大きいです。
そのため、プログラミングは本業の他に月に10万円ほど小銭稼ぎをしたいというよりかは、自分の仕事のメインにしたいと思ってる人に向いています。
正直、月に10万円を稼ぐくらいならば、HTML、CSS、JavaScript、WordPressなどと、たくさん知識を詰め込んで、エラーと退治したりとかする必要なんてないです。
そこまで頑張らんくてももっと簡単な動画編集を覚えて、うまく案件数こなす方が再現性が高く、労力も最小限で稼げます。
ただ、プログラミングだけで月に5〜6十万稼いで、最終的には月100万円にしたいとか、それくらいのレベルを考えているのなら、市場価値が高まりやすいプログラミングをお勧めします。
話をまとめると、動画編集は副業向き、プログラミングは本業向きという感じです。
みなさんがそのスキルを使って、副業的に小銭を稼ぎたいのか、本業的にライフスタイルの中心にしたいのかで答えが変わってくると思います。
まとめ
結論としては、副業をしたい人は動画編集、本業としたい人にはプログラミングをお勧めするという話をしました。
ただ、大前提として、これまで大学などでプログラミングをかじっていたことがあってできそうとか、興味があるという人は、プログラミングの方を勉強してください。
プログラミングの唯一の弱点は挫折しやすいということなので、それに当てはまらない人はプログラミングをやらない理由がないからです。
あくまで副業をする人には動画編集をお勧めしましたが、それは稼げる再現性がかなり高いからです。
プログラミングはもちろん副業もできるし、本業にもできるし、スキルの寿命もとてつもなく長いので、できる人、もしくはできそうだと思う人は迷わずプログラミングを選んでください、というのが補足です。
ただ、プログラミングは全員ができるわけではないし、面白くないと感じる人もいるのは事実なので、そういう人にとったら、今の時代では、他の選択肢として、動画編集が最有力候補だということです。
これを踏まえてもう一度、結論を言うと、副業で稼ぐなら動画編集、本業にしたいならプログラミングを選んでください。
ただ、プログラミングができそう、興味があるというのであれば副業・本業どちらにするにしてもプログラミングに挑戦しましょう。
さあ、この結論を聞いて皆さんはどちらを選びますか?
- プログラミング:ライフスタイルの中心に据え置き、本業的に大きく稼ぎたいと考えている人
- 動画編集副業的に小銭を稼ぎたいと思っている人
今回の内容については以下の動画でも解説しているので、ぜひご覧ください^^