大学院に進学するメリット
これまで大学院についてはディスることが多かったんですが、今日は珍しく大学院に進学するメリットをまとめていきたいと思います。
本記事は特に、
- 今まさに大学院に進学するか迷っている人
- すでに進学した人
- そのような状態にあるお子さんをもつ親御さん
に見てほしいと思います。
今回大学院のメリットを紹介するわけですが、これから紹介するメリットのうちどれか一つでも当てはまれば進学する価値はあります。
逆に、一つも当てはまらない場合は、進学しないほうがいいです。
「周りの友達がみんな行くから」とか「親が行けと言うから」とかは関係ないです。
2年間と数百万円というコストを払って進学するわけですから、それなりのメリットがなく、なんとなく進学するのだけは絶対にNGです。
自分自身、今からいうメリットを知らないまま、もしくは享受しても意味がない状態で進学してしまったので、何も得ることなく2年間が終わってしまいました。
みなさんにはそうはなって欲しくないので、本記事が人生の大きな決断の一助になれば嬉しいです。
今回の動画では、大学院に進学するメリットを4つ話してきます。
大学院に進学するメリット
学問を追求できる
大学院に進学するメリットの一つ目は、学問を追求できることです。
これは大学院の存在意義そのものなので当たり前ですよね。
この学問を追求するという行為こそ、本来の大学院に進学する理由なので、一番はじめに持ってきました。
人間誰しも、知的好奇心を満たすことは好きで、本記事を見ている人もそうだと思います。
その中でも特に知的好奇心に対して、断食1ヶ月目のイスラム教徒ばりに飢えてる人がいたりします。
自分は京都大学出身なんですが、そのような本当に「勉強するのが好きなんだ」「研究するのが好きなんだ」という人はいました。
お金とかそんな見返りは何もいらない。
「とにかく真理を追求するその時間が自分にとっては幸せなんだ」という人は、大学院は最高の環境だと思います。
京都大学の理学部数学科レベルになると、三度の飯より数学、可愛い女の子より数学みたいな人もいました。
おそらく、この記事を見てくれてる人の中にはこういう人はあんまりいないと思うので、ここのパートはこの辺で終わりにします。
研究職につける
大学院に進学するメリットの2つ目は、研究職に就職できることです。
やはり、学部卒で大手メーカーの研究職に就職しているという話は、少なくとも自分は聞いたことがないです。
自分の周りではソニーとかドコモ、KDDI、トヨタに院卒で研究職についた人は何人も知ってますが、学部卒では多分無理ですね。
普通に考えて、学部最後の一年だけ研究をかじって、レベルの低い論文をちょろっと書いただけの人間に勤まらないですから。
メーカーの研究職では、大学院の時と同じように、論文を書いて学会に出たりすることがあります。
自分が大学院生として学会に参加してる時も、かなりの数の企業の開発部の人が来てました。
学会は大学院の学生、助教、准教授、教授、企業の開発職の社員が参加してきます。
そのため、会社員になったからといって、大学院時代とそれほどやることは変わらないです。
チーム規模が大きくなって、お金がもらえるようになるくらいですかね。
最後に一つ補足しておくと、別に研究職だからと言って、会社の他の職種の人より給料が高いなんてことはないです。
研究者の方が高度なことをしていると思うかもしれませんが、同じ院卒なら結局年次だけで給料が決まります。
そのため、「給料が高そうだから研究職」というのは間違っています。
あくまで研究が好きな人は目指してみてはいかがということですね。
研究職は特段別にコスパがいい職業でもなんでもないですが、コスパを抜きにして、「とにかく研究を仕事にしたいんだ」という人は、大学院に進学するメリットはあります。
学歴ロンダできる
大学院に進学するメリットの3つ目は、学問を追求できることです。
自分は学部も京大のエリートマンなので、学歴ロンダしたいと思う人の気持ちがわからないですが、弱小大学の学部から高学歴の大学院に進学して、最終学歴をアップデートすることはそれなりに意味があると思ってます。
学部が弱小でも、大学院が高学歴だと、それだけで就職活動、転職活動の時にも面接官にいい印象を与えることができます。
それは大学名はもちろんなんですが、高いレベルの大学院に入学する努力をしたという点も評価されます。
皆さんも、普通に経歴書を見て、学歴ロンダしていたら、「この人頑張ったんだなあ」と思いますよね。
全ての会社、採用担当が、学歴ロンダを評価するとまでは言えないですが、少なくとも、プラスになることはあってもマイナスになることはないです。
あとは友達、親戚からの目も、弱小大学で終わるよりも、高学歴大学院で終わっている方が、印象が良くなるし、親御さんも自分自身も自分のことを誇らしく思えます。
そして、その高い自己肯定感こそ人生で大事だったりするので、学歴ロンダは自分は賛成派です。
また嬉しいことに、この高学歴の大学院出身という肩書きは、それほど頑張らなくても得ることができます。
これは周知の事実ですが、基本的には、どんな大学も学部と比べると、大学院の入試は圧倒的に簡単だし、入学難易度もがくんと下がります。
もちろん、京大、東大も例外ではないです。
京都大学にしても、京都工芸繊維大学とか、滋賀県立大学とか、割と偏差値が低い大学からも結構入学者がいます。
東大とか京大は大学入試は割と難易度高いですが、大学院入試はかなり難易度下がります。
そもそも学歴は必要なのか必要ないのか問題がありますが、能力がない人ほど必要だと思ってるので、「すでに自分に稼ぐ力がある」「ブランドがあるという人」はロンダする必要はないです。
ただ、現段階では自分にそこまで自信がないとか、後ろ盾は多い方がいいと思う人は学歴は持っておいた方がいいです。
自分を磨く時間がある
大学院に進学するメリットの4つ目は、自分を磨く時間がひたすらにあることです。
お金の力を使って大学院に進学すると、大学を2年間延長できる権利を得ます。
もちろん大学院にいったら研究をしなければいけないです。
授業もいっぱいあります。
そして最終的には修士論文を書かないと卒業することはできないです。
とはいっても、色々なことにチャレンジするのに十分な時間はあります。
研究室によって事情は違うのですが、暇がないほど忙殺されるブラック研究室は稀です。
自分も割と忙しいと言われていた研究室に入ったんですけど、時間なんて腐るほどありましたからね。
この時間を使って、何か自分の力で稼げて、なおかつ発信することができるスキルを身につけて欲しいです。
学部時代にそれができなかった人ほど、やって欲しいと思います。
今だったら、プログラミングでも動画編集でも、Webデザインあたりがアツいですかね。
社会人になってから身につけようとすると、お金はあっても、時間と体力がきついです。
時間は会社が始まる前と終わった後の、4〜5時間しかないし、体力も会社が終わった後には、もうHPがもう赤色になってます。
そのため、学部時代にサボってしまった人が、社会人になる前に圧倒的に個人で稼ぐスキルを磨くために大学院に行くのはかなりありだと思います。
「大学院に行くために数百万円のお金がかかるのに、個人で稼ぐ力を磨くことを理由に進学するのはどうなんだ」と思う人がいるかもしれないです。
しかし、自分が思うに、この数百万円をかけて大学院に進学したという事実が大きなサンクコストになって、より自分を鼓舞することができると思っています。
もし大学院全体を通して総額200万円かかったのなら、大学院の2年間で200万円以上稼がなければいけないという、かなり具体的な目標が自動的に作ることができます。
もし、大学院時代に200万円稼ぐことができたら、大学院に進学したことのデメリットは全て消えますよね。
お金に関しては自分で稼いで取り返した。
時間に関しては、スキルを身につけて有意義に使った。
デメリットってどこかにありますか?
しかも、大学院の2年間で200万円も稼げるスキルと経験を持った上で、社会人になったとしたら、もう無双状態です。
スムーズに副業ができるし、なんなら会社に行かなくてもいい状態になってるかもしれないです。
だからこそ、大学院をあえて100%の個人で稼ぐための修行期間にしてしまうことは、戦略的に賢いと思ってます。
なんなら学歴ロンダができるとか、研究発表の経験ができるとか、他のメリットも享受することもできます。
運よく本記事を見て、運よくこれから大学院に進学する人、今在籍してる人がこれを実行したら、なかなか末恐ろしいです。
最後に
この記事を書いていて思ったことは、学生の時の自分にこの記事を見せてあげたかったということです。
自分は最強の人生プランを毎回提案しているわけですから、あとはやるかやらないかはあなた次第です。
「半年前までは大学院って行く意味なくね」と思ってたんですけど、冷静に戦略を練ってみると、最近大学院に進学するメリットの方がでかくなってきましたね。
ただ当然ですが、何もせずに2年間終わった場合は一番最悪です。
そうなった場合、時間もお金も失われるので負債しか残らないです。
あくまで、努力できる自信がある人、人生を変える覚悟がある人だけが、とんでもなく大きなメリットを享受することができます。
今回話したメリットのうち、学問を追求できる、研究職につける、学歴ロンダができるはその通りかもしれないです。
ただ、最後に話した戦略に関しては、初耳の人が多かったと思うので、チャレンジ精神旺盛な方は、十分に検討してみる価値はあります。
本記事によって、大学院に対する新しい見方を持ってくれたら嬉しいです
- 学問を追求できる
- 研究職就職できる
- 学歴ロンダリングができる
- 自分を磨く時間を作れる