『カンタンに売れるのになぜYouTubeをやらないんですか?!』
今回はYouTube講演家で有名な鴨頭嘉人が執筆した、『カンタンに売れるのになぜYouTubeをやらないんですか?!』を徹底的に解説してきます。
自分自身、YouTubeもやっていることもあって、本書の内容には共感しかなかったです。
本書の内容は、現段階でビジネスに興味がない場合は、本書の内容をほとんど理解できないと思いますが、ビジネスとYouTubeに興味がある人ほど、本書の内容をよく理解できると思います。
とはいっても、このブログをみている人ならば、いずれ全員が、会社に頼らずに、何かしら自分でビジネスを展開していくと思うので、本書の内容をしっかりと頭に入れておく必要はあります。
今のご時世、ビジネスをする上でYouTubeをやらないのはありえないという言葉は、自分もまさにその通りだなと思いました。
今回は、鴨頭さんがなぜそこまでYouTubeの必要性を主張するのか、その理由についてまとめていきたいともいます。
鴨頭嘉人のこれまで
まずは本題に入る前に、簡単に鴨頭さん自身について簡単に触れておきます。
鴨頭さんは、全国の企業や団体に足を運んで、リーダーシップ・マネジメント・人材育成・販売獲得についての講演や研修を行なっています。
その数は年間330回にも登るそうです。
また2019年10月には、パシフィコ横浜に約3000人集めて、単独公演を行なっています。
今やこれだけの集客力を誇る鴨頭さんも9年前は無職でした。
- 半年間、公演回数はゼロ
- 売上ゼロ
- 収入ゼロ
- 社員ゼロ
- 人と会う予定もゼロ
知人経由でいくつか講演会が開けても、会場は毎回ガラガラの状態で赤字が当たり前。
こんな状態から、なぜセミナーをひらけば即満員となるような影響力のある人物になれたのでしょうか。
その転機は、2年前にYouTubeを始めたことがきっかけでした。
YouTubeを始めたことによって、経営者でありながら、人とお金の悩みから解放されたのです。
最近、若い人の間でYouTubeが流行っているらしいなんて言っていたら完全に化石状態です。
現代において、YouTubeをやらないのはビジネスをしていないのと同じだと何回もこの本で出てきますが、自分も強く共感しています。
もし、みなさんが明確な目的を持ってYouTubeを始めて、使いこなすことができれば、近い将来必ず大きく自分の人生を変えることができます。
それでは、数あるメディアの中でなぜ鴨頭さんがYouTubeをこれほどまでに推すのか、その理由について6つ話します。
①消費者の価値観の変化したから
ここ数十年で消費者は「モノ消費」から「コト消費」という価値観に大きく変化しました。
ものがなかった時代はモノ自体に価値がありました。
戦後から昭和の終わりにかけて、最も成長した企業の一つは「松下電器産業」です。
当時は皆、電化製品を欲しがっていたのです。
「冷蔵庫欲しいな」「テレビ欲しいな」「エアコン欲しいな」と日本国民全員がそう思っていました。
物の価値が高かったので、モノを作ればとにかく消費につながりました。
でも今は、冷蔵庫もテレビもエアコンもあって当たり前。
ほとんどの人はどうしても欲しいなんてことにはならない。
モノの価値が下がることで購買意欲が下がってきています。
今の時代に求められているのは、モノではなく、コト。
つまり、心の充実度や感動です。
これからは物語を使って販売しなければいけない。
それを手に入れることで、「どんな人生の体験が得られるか」を知ってもらって、初めて売れる時代。
商品やサービスが素晴らしいだけでは売れない。
販売者の人柄やサービスを販売する際に物語をつけながら、直感的に消費者に訴えることができるツールとしてYouTubeは最適なのです。
YouTubeだけじゃなくて、Instagramも動画ではないですが、それに近い役割を担っています。
現代において、YouTubeやSNSをやらないことは、その商品やサービスを「買って欲しくない」と言っているのと同じなのです。
②YouTubeを使うと圧倒的に信用を蓄積できるから
今の時代、何かモノを買おうと思ったら、テレビや雑誌だけではなく、YouTubeやInstagramで、インフルエンサーが発信している情報をみることが多いですよね。
昭和の中頃から、平成初期にかけては、テレビCMで宣伝するのが一番インパクトが大きかったが今は違う。
例えば、テレビで女優の綾瀬はるかさんがシャンプーのCMで「このシャンプーで髪に艶と潤いを」と宣伝しても自分も今すぐ使ってみようとは思わない。
それはなぜかと言うと、テレビの向こうで綾瀬はるかが何を言っていてもリアリティーに欠けるからです。
しかも、テレビCMということで、「綾瀬はるかさんの本心ではなくて、台本通りに話してるだけでしょ」ってなってしまいます。
一方で、自分の仲の良い友人だったり、自分がいつも見ているインフルエンサーの人がこのシャンプーめちゃくちゃおすすめだよっていったら、買ってみようかなとなります。
この両者の違いは信用の違いです。
今の消費者は昔と違って、そのサービスや商品を認知するだけでは買いません。
認知した上で、さらに信用があって初めて購入するのです。
ものが溢れかえっていて、似たような商品が他にもたくさん販売されている中で、それでも買おうとするのは、販売者や口コミを信用できたときだけです。
そして、YouTubeは動画という特性上、圧倒的に自分への信用を高めやすいのです。
五感を全て使って、自分や商品を宣伝することで、この人からなら買っても良いということになります。
③5Gによってこれから動画が盛り上がっていくから
動画はとにかく情報伝達量が多いです。
音声よりもテキスト、テキストよりも静止画、静止画よりも動画の順番で情報伝達量は多くなっていきます。
つまり、最も情報伝達量が多い動画こそ、最も効率的に信用を蓄えることができるツールです。
それではなぜこれまで誰も動画を使わなかったかというと、それは通信インフラが整っていなかったからです。
1Gの時は、音声情報しか伝達できなかったし、2Gではメールなどのテキスト情報やWebページを閲覧できるようになって、3Gから4Gにかけて少しずつ動画情報を取り扱えるようになってきました。
ただ、4Gになっても動画をいつでもどこでも何不自由なく視聴できたり、アップロードできるかと言われればそんなことはありません。
wi-fiのない場所で、動画を見続けたり、動画をアップロードすれば一瞬で100Gを超えてしまい、即通信制限となります。
つまり、動画に至っては光回線みたいな潤沢なネットワーク環境でしかまだ取り扱えない状態なのです。
5Gになるとこれらの制限が全て撤廃されます。
容量を気にせずに、いつでもどこでも動画が見放題になるのが当たり前となるのです。
しかも、動画市場の盛り上がりもあって、広告費もどんどんYouTubeに流れ込んできています。
その証拠に、コカコーラや資生堂などの超大手も次々とYouTubeに広告を出稿し始めています。
2018年の媒体別広告費を見ると、テレビ、新聞、雑誌は前年度比で軒並みダウンしていますが、インターネットの広告費は前年度比から116%大きくなっています。
5Gは、日本では2020年の3月から開始されました。
まさにこれから本格始動していきます。これからが一番の旬です。
今初めても全く遅くはありません。
④YouTubeは世界を牛耳るGoogleが提供するプラットフォームだから
Googleは世界の検索エンジンシェアの92.96%もあるんですね。
日本でもそのシェアは74.93%となっています。
もはや世界中を探しても、検索エンジンシェアがGoogleがトップじゃないのは中国だけです。
中国だけ唯一GAFAを締め出してますからね。
日本でのシェアが75%と言いましたが、ここで「俺はYahoo使ってる」「私もYahooを使っている」という人がいるかもしれません。
しかし、ご存知かもしれませんがYahooもGoogleと同じ検索技術を使っているのです。
つまり、Googleに好かれないサイトや動画はこの世の中に存在していないのと同じになります。
ネット世界がGoogleに支配されている以上、Googleにゴマスリして、とにかくGoogleに好かれる努力をする必要があります。
動画配信サービスは、YouTubeの他にもたくさんあります。
ただ、動画を配信するなら、GoogleとセットになったYouTube以外を使うことは検索エンジンの都合上、ありえないのです。
YouTubeはGoogleのサービスなので、同じ動画であってもYouTube上に配信されてる動画を優遇するに決まっています。
GoogleはYouTubeを皆さんに使って欲しいと思っているからです。
実際に、アメリカのフォレスターリサーチの調査では、YouTubeが埋め込まれたWebページと、そうではないWebページを比較したところ、YouTubeが埋め込まれたWebページの方が、53倍も上位表示されやすいという結果が出ています。
そのため、動画配信する時は、この世界においては現状、YouTube以外はありえないわけです。
⑤YouTubeは今超ブルーオーシャンだから
皆さん、SNSの利用者数をご存知ですか?
- Facebookが約24億人
- YouTubeが約19億人
- Instagramが約10億人
- Twitterが約3億人
日本国内に限ると、以下のような数字となります。
- LINEが8000万人
- YouTubeは6400万人
- Twitterが4500万人
- Instagramが3300万人
- Facebookが2800万人
YouTubeは国内外ともに、普及率がかなり高いことがわかります。
ただ、一方で利用者の中でも自ら発信している人はごくごくわずかです。
驚くことなかれ、YouTube利用者のうちたった0.03%です。
YouTubeは今利用者数が圧倒的に多いにも関わらず、発信している人が極端に少ないプラットフォームなんです。
つまり、超ブルーオーシャンです。
今このブルーオーシャンの状態でYouTubeを始めれば、先行者利益を得られる可能性がかなり高いです。
このまま何もせずに静観していて、発信する人がYouTube利用者の60%を超えてしまうと、先行者利益はもはや期待できないですし、バズりもしなくなってしまいます。
だから今やらないとダメなわけです。
⑥YouTubeは全員が一緒に成長できる唯一のプラットフォームだから
鴨頭さんはこの本を通してずっと主張しているのは、「YouTubeの世界は驚くほど美しい」ということです。
それはライバルが成長すれば自分も成長するし、自分が成長すればライバルも成長する仕組みになっている。
つまり、YouTubeの世界にライバルという概念は存在しない。
全員仲間という表現が正しい。
なぜそのようになるかというと、同じジャンルの内容を発信している人は、おすすめ動画としてレコメンドされるアルゴリズムになっているからです。
また、各ユーザーごとにチャンネル登録できる数に上限はないので、プラスサムゲームになります。
誰かをフォローしたら誰かをフォローできなくなるわけじゃない。
つまり、鴨頭さんを登録した人は、同じジャンルであるメンタリストのDaiGoとかオリエンタルラジオのあっちゃんも登録します。
互いに関連動画やおすすめに掲載されれば、全員が登録される可能性が高いです。
誰かを蹴落として、のし上がっていく世界ではなく、全員が切磋琢磨しながら、なおかつ全員が一緒に成長できるプラットフォーム。
それがYouTubeです。
今後伸びるYouTuberはどんな人?
ここでは、鴨頭さんが考える、今後伸びるYouTuberの特徴についてまとめていきます。
メガマーケットの中でニッチポジションを狙える人
つまり、大きなマーケットの中で、ターゲットをピンポイントに絞って発信することです。
例えば、ビジネス業界は間違いなく巨大マーケットです。
人口が多い上に、ビジネス上で悩みを持つ人は多いからです。
このビジネスの中でも、例えばビジネスコミュニケーションに絞って発信するとか、上司との人間関係構築について発信するとか、転職について発信するとか、とにかく的を絞って発信することで、確実にポジションを取ることが大事です。
ゴールに向かって継続できる人
YouTubeは情報発信を始めても約95%の人は途中でやめてしまうと言われています。
ただ、YouTubeはTwitterやInstagramと違って、完全なるストック型。
つまり、一つの投稿がバズったら、視聴者はこの人は他に一体どんな投稿をしているんだろうと過去の動画も見てくれるのがYouTubeです。
これは、TwitterやInstagram、Facebookではあまり起こりえないことです。
つまり、YouTubeで継続的に動画を投稿していて、もしある動画がバズった時に1000本の動画がストックされてあったとしたら、今まで日の目を見なかったそれらすべての動画に一気にスポットライトを当てられることになります。
でもある投稿がバズった時点で動画が10本しかなかったら、日の目をみる動画はたった10本で終わってしまいます。
だからはじめ、結果が出なくてもとにかく継続できる人が必ず伸びる。
現段階で全然再生されていなくてもいつか花開くときがきます。
オタク気質な人
先ほど、継続することが大事という話をしましたが、継続するために重要なことは、それが好きであるかどうかということ。
お金を稼げそうだからとか、流行りだからという軽い気持ちでは絶対に続きません。
継続させようと思うと、必ず好きという感情が必要になってきます。
さらに継続できるだけではなく、YouTubeは好きなものを追求して好きなことをやり続ける人が結果的に成功しやすい世界になっています。
つまり、ニッチなネタを持っているような偏ったオタク気質の人が勝てるのです。
各ジャンル60点の人より、得意ジャンルが120点で、他は8点という人の方が必ず伸びる。
それはなぜかというと、60点のコンテンツは面白くないからです。
どこかで聞いたことがあるような話となり、そのようなコンテンツは大量のそのほかの似通ったコンテンツに埋もれてしまう。
ある特定のカテゴリーのディープさが半端ない。
そういう人が売れる世界です。
絶対に知っておきたいチャンネル登録者数を増やすための4つのポイント
週に2回以上の投稿をする
YouTubeはそもそも「You」「Tube」が組み合わさった造語であり、あなたのテレビという意味が込められています。
そのため、YouTubeを始めるということは、自分専用のテレビ局を持つという意識を持った方がいいです。
そして、テレビはみなさん習慣的に見るものです。
朝の情報番組は朝起きて出勤するまでの時間に毎日見て、ドラマは一週間に一回の楽しみとして観ます。
YouTubeにもテレビと同じように視聴者はいますが、YouTubeの場合は一週間に一度の投稿のペースでは視聴者はそこまで待ってくれないという統計データが出ています。
つまり、YouTube公認のコントリビューターの酒井さんという方によると、定期的に発信している人のデータを集約して調べたとき、週に二本以上の投稿をしている人は伸びているが、週に二本未満の人は伸びていないという結果が出ました。
つまり、最低限週に二回の投稿をしないとチャンネルを伸ばそうとするのはなかなかきついのです。
本当の理想は毎日決まった時間に発信をすることですが、それは本業をやっている人なら現実的に厳しいので、週に2本は絶対に頑張りましょう。
オープニングで興味を引く
YouTubeの世界では、最初の15秒が勝負だと言われています。
だからこそオープニングには命をかけなければいけません。
それはなぜかというと、YouTubeとテレビでは、視聴者の選択肢の幅がまるで違うからです。
テレビの場合はよく見るチャネルが5〜6個くらいしかないと思いますが、YouTubeの場合は無数にコンテンツがあるので、最初の15秒で面白くないと思われたら、すぐ視聴者は離脱してしまいます。
オープニングでは出来るだけ、クオリティを高めつつ、最後まで見ないと損であることを伝えましょう。
せっかくいいコンテンツを作っても、最初の15秒で離脱されてしまったら、たまらないですよね。
そのため、自分の動画を見ている視聴者が何を求めているのか、どんな情報を与えれば喜んでもらえるかを想像しながら、この動画にはそれが得られる価値があるんだよということを最初に必ず伝えてください。
長い動画もアップする
なぜ長い動画が重要かというと、再生時間がチャンネル登録者数の増加に大きく関わるからです。
YouTubeにおけるSEO対策は再生回数ではなくて、再生時間だということを忘れないでください。
昔は再生回数で評価されていた時期もありましたが、そのころに、極端に短い5〜6秒くらいの動画が大量に投稿されました。
動画がかなり短いので、気軽に視聴できる分、再生回数がかなり稼げたわけです。
つまり、Vineみたいな動画が横行したわけです。
ただ、5~6秒程度の動画に価値なんてあると思いますか?
絶対にないですよね。変顔して終わるだけです。
YouTubeも同じように考えたので、評価基準を再生回数から再生時間に変えたわのです。
そのため、YouTubeから評価されようと思うと、出来るだけ長い動画を作ることが大事となります。
そして、ただ長い動画を作っただけでは意味がないので、出来るだけユーザーの滞在時間を長くするために、スピーチのレベルをあげる、編集のクオリティをあげる必要があります。
伸びているチャンネルを研究する
最後のに紹介するのが一番重要ですが、今現在、自分と同じジャンルで伸びている人を研究することです。
YouTubeの世界ではこれが正解だという唯一解は存在しません。
なぜならYouTubeの規約もアルゴリズムも変化し続けているからです。
先ほど、再生時間が大事と言いましたが、いつそのアルゴリズムが変わるかはわかりません。
だからこそ、その瞬間瞬間で伸びている人を研究することが大事なのです。
どの世界でも同じですが、やはりYouTubeの世界においても勉強熱心、研究熱心な人が勝つわけです。
じゃあ、何を研究すべきかなんですけど、それはTTSです。
つまりタイトル、タグ、サムネイルです。
タイトルとサムネイルは動画の第一印象になります。
この二つでいかに視聴者を惹きつけられるから勝負は始まっています。
そして、タグに関しては、YouTube側にこの動画はどういった類の動画なのかを知らせて、関連動画や検索にひっかかるようにするために必ず設定しておかなければいけないものです。
このTTS に加えて、伸びている人の概要欄も必ずチェックしましょう。
概要欄には、その人の研究成果が詰め込まれています。
一つ言えることは、ある人を研究しようと思った時に、動画だけ見るのはやめて、必ずチャンネル全体を研究してください。
最後に
YouTubeはまさに現代の打ち出の小槌です。
これまで話してきたように、現代においてビジネスをやるのならばYouTubeをやらない手はありません。
今からでも遅くありません。
すぐに動き出して、このYouTubeの大波に乗っていきましょう!
今回の内容については以下の動画でも解説しているので、ぜひご覧ください^^