大学院生活の充実のさせる方法
今日は大学院に進学した人が必ずやるべきことを3つ紹介していきます。
大学院に進学する人って割合でいうとかなり少ないですよね。
文系学部の人はほとんど進学しないし、理系の人でも旧帝大のような高学歴じゃないと進学する人は少ないです。
ただ、それでも自分のように一部の人は大学院に進学します。
いや、正確には進学してしまうわけです。
進学してしまうというのは、どういうことかというと、大半の人が周りの人が進学するから自分も進学するといったように、思考停止で大学院に行く人がほとんどだということです。
ちゃんと自分のやりたいことを考慮して、将来設計を組み立てた上で、「○○を実現するためには大学院への進学が必要だ」と考えて進学する人は、おそらく1%もいないと思います。
もし、今この動画を見ている人で大学院生、もしくは大学院を卒業している人がいたら、なぜ大学院に進学したかをどう説明しますか?
おそらく大半の人は、「周りが進学したから自分だけ進学しないのは怖くなってなんとなく大学院に進学した」というのが本音ですよね。
かくいう自分もまさにそのような理由で進学しました。
本当に何も考えずに、ただただ周りの人が進学するからという理由だけで、2年間という長い長い時間を研究室で過ごしたわけです。
自分は京大の工学部出身なんですが、京大に限らず旧帝大の理系の場合は、90%くらいが大学院に進学します。
そのような環境だと、よほど強い信念や明確なビジョンがないと、集団から外れた行動を取ることはなかなかできません。
自分も当初はただ周りに流されるだけの人生を送っていたので、当然フラフラとしながらなんとなく進学したわけです。
京都大学の大学院という箔がキャリアについたことは悪いことではないですが、2年という時間と数百万円というリソースを使うまでの価値はないです。
大学院という場所は、学問をさらに追求していく場所です。
だから将来、研究者になりたいという人以外は、本来は全く進学する意味はありません。
大学院に行くなら博士課程まで行ってください。
それが嫌なら学部卒一択です。
とはいっても、現段階で、過去の自分のように思考停止で大学院に進学してしまったという人が結構いると思います。
本記事では、そんな人のために、大学院生活を出来るだけ充実させる方法を3つ紹介していきます。
明確な目的がないまま進学してしまったとはいえ、大学院の2年間をなんとなく過ごすのは非常にもったいないです。
大学院に進学した人はこれから紹介する3つのミッションは必ず遂行してほしいと思います。
研究に取り組んで奨学金の返還免除を狙う
まず一つ目のミッションは、奨学金の返還免除を勝ち取ることです。
これに関しては、日本奨学金機構の第1種の奨学金をもらっているという前提です。
もうすでに申請できない状態にある人は、スキップしてください。
日本奨学金機構には無利子の第一種と有利子の第二種があります。
第一種の奨学金をもらうためには、父親の職業や年収、家族構成など、申請する時に色々と条件はありますが、よほどの問題ない限り審査は通ります。
少なくとも自分の周りでは落ちた人は見たことがないです。
冷静に考えて、世の中で、お金を無利子で貸してくれるのは、日本奨学金機構の第1種と親戚のおばあちゃんくらいですからね。
奨学金は借金だから借りない方がいいみたいなアホなことを言う人がいますが、無利子なら借金でもなんでもないです。
もらうだけもらっておいて、使わなかったらそのまま返せばいいだけですから。
軍資金を先にたっぷりもらうことができれば、バイトなんか行かずに勉学に励めるし、自分のやりたい作業に時間を使うことができます。
そして、その自己投資の結果、もらった奨学金の何倍も稼げるようになって、借金どころか、結局プラスになることの方が多いです。
だからまずは、進学したら日本奨学金機構の第1種は申請しましょう。
これはマストです。
そして無事に奨学金が借りられるようになった後ですが、なんと大学院で一定以上の成果を残していれば奨学金の返還が免除されます。
奨学金の免除には全額免除と、半額免除があります。
ちなみに自分の場合は、全額免除まではあと一歩及ばなかったですが、半額は免除されて、100万円をもらった形になります。
この免除されるために何が基準となるかは、大学院ごとに違います。
京都大学の場合は、
- 査読付きの論文をいくつ発表したか
- 研究に関わる外部活動をどれくらいしたか
- ティーチングアシスタントをやったか
などがありました。
大学院ごとに基準が違うと行っても、自分が大学院時代にいろんな大学院の基準を眺めていた感じだとほとんど一緒です。
だからまず、奨学金をもらえたら、自分の大学院の評価基準を確認してみてください。
ネットに転がってると思いますし、もしなければ先輩や助教あたりに聞いてみてください。
この奨学金の免除は、各大学院ごとに免除される人数が初めから決まっています。
例えば、30人免除される枠があって、上位10名が全額免除で、残り20人が半額免除のような感じです。
つまり何が言いたいかと言うと、学歴が低い大学院ほど免除を勝ち取りやすいということです。
なぜかと言うと、単純にライバルがへぼいからです。
正直、東大とか京大で奨学金免除をもらうのはなかなか大変です。
ガリ勉とか研究オタクみたいな人がいっぱいいて、ライバルが超強いですから。
しかし、低学歴の場合は、遊んでいる人が多いので、自分だけしっかり成果を残せば、簡単に上位に食い込むことができます。
もし、月に8万8000円借りていたら、大学院の2年間で216万円くらい借りることになりますが、全額免除になったら、この216万円丸々もらえるわけです。
これは、なかなかの大金じゃないですか?
だから奨学金免除は絶対に頑張って目指しましょう。
特に低学歴の人は頑張らないともったいないです。
国内・海外での研究発表を経験する
二つ目のミッションは、国内、海外の発表をたくさん経験することです。
これは大学院でしか、なかなかできないことです。
会社に入ってからも、開発部署などのように研究に関連する部署に配属されると、論文を書いて学会で発表するみたいなことはありますが、そういう部署に配属されない場合は、学会で発表する機会は大学院以外にないと思ってください。
そのため、自分で考えて論文を書いて、学会で発表するという一連の流れは、ほぼ大学院特有の経験となります。
査読付きの発表をすれば、さっき話した奨学金の免除にも近づけるし、いい経験にもなるし、研究を頑張るメリットは多いです。
あと、これは研究室によりますが、割とお金を持っている研究室であれば、研究発表に伴う旅費を全額研究室が負担してくれます。
自分の研究室では国内はもちろん、海外で発表する時も、研究室が旅費全額を出してくれました。
飛行機代、ホテル代、日当、と至れり尽くせりでした。
そのおかげで、自分はカナダのモントリオール、アメリカのラスベガス、タイのチェンライにそれぞれ一週間くらいただで旅行できました。
この海外での学会発表に関しては、本当にいい経験ができたなと今でも思います。
自分の場合はたまたま金持ち研究室に所属していたので、当たり前のようにタダで海外の学会にいけましたが、実際はそういう研究室は少ないと思います。
友人の話を聞いていても、自分で旅費を払わないといけないという研究室の方が圧倒的に多いと思います。
そうなった場合、海外にバンバン学会発表に行くみたいのはきついですが、一回くらいなら是非とも行ってみてほしいですね。
海外で外国人の前で、英語で発表するという経験は、人生において一生の思い出になります。
もちろん、国内の発表もそうです。
大学院に進学したからには「研究テーマを考える」「論文を書く」発表すると言う一連の流れは、大学院でしかできなことなので、一度はしっかりと経験しておきましょう。
空き時間で自分の力で稼いでみる
3つ目のミッションは、自分の力で稼いでみることです。
大学院に進学したからには、研究を頑張ることは大事です。
少なくとも国内・海外で一回ずつは学会に出席してほしいなという感じです。
しかし、大学院の2年間を丸々研究にフルコミットはしなくてもいいと思っています。
なぜかというと、明確に研究がやりたい、将来は研究者になりたいんだという目的を持った人以外は、正直そこまで研究を頑張るメリットがないからです。
そもそもなんとなく進学する人が多いわけですから。
だったら、学会での発表みたいな最低限は経験できるだけの研究はしてほしいですが、それが達成できたら、残りの時間は自分の将来の為になることに、ひたすら時間を使うべきです。
自分の将来の為になることとはつまり、自分の力で稼げるようになることです。
なんでもいいので、自分の力で1円でも稼いでみてください。
大学院は研究がめちゃくちゃ忙しくて、他のことをやる余裕が全くないという研究室もありますが、そんな研究室はだいぶマイナーです。
自分の研究室も結構忙しいと言われていましたが、全然時間はありました。
そうなった時に、その空いた時間はブログでもプログラミングでも動画編集でも、YouTubeでもなんでもいいので、自分の性格に一番合うものを見つけて没頭してみてください。
そして大学院のうちにそれが軌道に乗れば、社会人生活なんて恐ろしくちょろくなります。
むしろ、月に20万円〜30万円くらい稼げるようになっていれば、大学院卒業時に「あれ、会社いらなくね」となるレベルです。
社会人になってから、プログラミングにしても、ブログにしても、YouTubeにしてもゼロから始めることはかなり大変です。
初めは慣れない仕事についていくので精一杯だし、副業をする余裕なんてないです。
でも、大学院の間に0から10とか100くらいにしておけば、社会人になってからもスムーズに副業することができます。
それは、
- すでにその作業をすることが習慣になっているから
- ある程度成果が出ているから継続するモチベーションがあるから
ですね。
だから、自分の社会人になったからの生活を楽にする為にも、時間に余裕がある大学院時代に何かを初めて、0に10くらい足しておくのはかなり重要です。
最後に
奨学金の免除とか国内・海外での研究発表を経験するとかももちろん大事ですが、これらはあくまで一時的にお金がもらえるとか、いい経験になる程度の話です。
一方、自分の力で稼ぐという経験と、学生時代に築いた資産は、一生自分を助けてくれる強力な武器になります。
自分は今回紹介したものでいうと、奨学金免除と学会発表はクリアしましたが、一番大事な自分で稼ぐをできていなかったわけです。
だからこそ、本記事を読んでくれている人は、自分と同じ失敗を繰り返さず、しっかりと、この3つのミッションを成し遂げて欲しいと思っています。
本記事が思考停止で大学院に進学して、なんとなく毎日を過ごしてる人の役に立てば嬉しいです^^
- 奨学金の返還免除を勝ち取ること
- 国内・海外での研究発表を経験すること
- 空き時間で自分の力で稼いでみること
今回の内容については以下の動画でも解説しているので、ぜひご覧ください^^